岡山県岡山市 MacBook Air MQD42J/A Time Machineからの復元作業

今月に入り2度目の中国地方からのご依頼です。

岡山県岡山市より郵送による修理のご依頼をいただきました。

中国地方では最大の都市となる広島市や、西日本最大の都市大阪、そして東京の数ある競合店を押しのけ北関東の当店
をお客様がお選びになったのは極めて光栄なことだと思います。
本当にお客様冥利に尽きます。

ここで岡山市の話題にについて簡単にふれたいと思います。
ネット上では大都会岡山など諸々言われておりますが、実際に足を運んだ身としては栃木の県庁所在地宇都宮市より数段
都会でした。

さすが山陰、瀬戸内海、四国への交通の要衝だけあります。
決してお世辞なんかではありませんよ。
また空港も市内にあり市街地から近いことも市の発展に貢献していると思います。

地方空港のほとんどは市街から遠く離れた郊外や、山間部に造成されることが多いですから。


岡山市公式サイト



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中四国地方の玄関口 JR岡山駅
あの瀬戸大橋を渡る路線「瀬戸大橋線」は、この岡山駅が本州側の始発駅となります。
余談ですが駅構内のセブンイレブン(旧キヨスク)の売り上げは全店舗No1なんだそうです。
ソースは某ニュース番組です。

そしてそいて駅前には岡山が生んだ偉人? 「桃太郎ご一行」 の像が目立たんばかりに建っています。

ポーズからして遠く鬼ヶ島でも見ているのでしょうか?


次いで暫し間の空いておりました恒例のゆるキャラ紹介

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岡山市の公式ゆるキャラ「ミコロとハコロ」

興味深いのはキャラの誕生日が岡山市政令指定都市になった平成21年4月1日であること。
先に断わっておきますが、4月1日生まれなのは本当ですよ。エイプリルフールとかではありません。

キャラクターの見分け方ですが、水滴の形をしたのが「ミコロ」で岡山市の潤沢で綺麗な水を、葉の形をしたのが「ハコロ」
で市内に広がる緑の木々を表しております。

最近ではこのような二人一組のゆるキャラが増えてきている傾向があります。
某アイドルのように十数人となるようなゆるキャラの紹介も時間の問題かもしれません。


ミコロとハコロ公式紹介サイト(岡山市公式サイト内)



さて遠く岡山から郵送されてきたのはApple社のMacbook Air の新型種であるMQD42J/A

今年になって発売されたばかりのニューマシンとなります。

お客様がシステムの環境設定をいじくり倒している過程で悲劇が発生!
なんとmacOSが起動しなくなってしまったというもの。

幸いお客様は正常動作時にMacが有しているすぐれた機能である「Time Machine」を設定されておりました。

この「Time Machine」 ですがWindowsユーザーには聞いたことの無いサービスだと思います。
しかしWindowsにも似たような機能である 「システムの復元」 があります。

これをさらに強化した物だと認識していただければお判り易いかもしれません。

Time Machine とは?(Apple公式紹介サイト)


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化粧箱のまま送られてきた Macbook Air MQD42J/A

箱も綺麗でほぼ新品同様の美品でございました。


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箱を開けMacbook Air を作業ブースに設置。


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私はMacbook Proを所有しておりますが、Airはボディが薄くまるでカミソリのような鋭さを持っております。

これはMacbook Proには無い魅力あるポイントでしょう。



Macbook Air (Apple公式紹介サイト)


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そして同梱されてきたTime Machine の設定先として利用している外付けのHDD
アイ・オー・データ製の1TBのHDD

アイ・オー・データ(公式サイト)

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USB3.0に対応したHDDでデータ転送速度も申し分ありません。

Macbook Air にはUSBの新型インターフェイスとなるType-C以外にも従来のUSB3.0に対応したポートも2口備えております。
しかし同時期に発売された新型の Macbook では残念ながらUSB Type-Cのみの搭載。

現在市販されているUSB対応製品のほとんどが従来型のインターフェイスであることから、Macbook営団は困るという方も
Macbook Airならその心配も無用です。

まぁUSB Type-Cを従来型のUSBインターフェイスに変換するアダプターも市販はされているのですが、その辺Macを扱う方は
スマートとは思われないので利用を嫌気されるようですが。。。


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Time Machine の設定先のHDDからシステムを復元させるために、Macbok Air へ外付けHDDを予め接続し、電源ボタン
押下時に次の2つのキーを同時に押します。
 「Commandキー」 と 「Rキー」

すると「macOSユーティリティー」が起動し、ここからTime Machineからの復元を選択することが出来るようになります。


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するとTime Machineで設定した復元元のHDDを指定する画面に切り替わります。


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復元元を指定した後に画面は「Time Machineから復元」の表示に変わります。
「続ける」 を選択し着々と作業を進めて行きます。


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「インストール先の選択」 の画面が表示されました。

ここが一番の重要ポイントです。

インストール先を間違えてしまうと大変なことになり、最悪起動もままらなくなってしまいますので。。。


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インストール先を間違えの無いよう指定し、作業を進めて行くと「復元中」の表示に変わります。

この表示が出ればゴールまではもう少しです。


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ありがたいことに画面の左下に復元の残り時間がアバウトですが表示されております。

これがあるだけでも精神衛生的には良いことは言うまでもありません。


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さぁ残り時間が残り7分を切るところまで到達しました。

待つことはあまり好きではありませんが、これは仕事です。
待つことが嫌なのはお客様も同じです。

プロとして最後まで責任を持ち作業を見届ける責務があります。

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残り時間が消え電源が一度消えます。

決して驚かないでください。
これは正常な動作の一環ですので。

その後真っ暗な背景の元、中央にはAppleのリンゴマークが表示されました。

スクロールバーが右方向に進んでいる状況から、復元の最後の仕上げをしていることが窺い知れます。


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復元のすべての作業が完了すると見慣れたmacOSのデスクトップ画面がお出迎えしてくれます。

お客様も久しぶりに対面したデスクトップの光景には疎遠だった友人との再会の如く涙腺が若干潤んでいたかのようでした。

後は設定などを無暗にカスタマイズされないようにお客様へはくどいようでしたが、釘を刺して参りました。

今回はmacOSの素晴らしい機能である 「Time Machine」 により窮地を脱することが出来ました。
Time Machine の利用自体はそれほど敷居も高くなく、設定さえすれば後はお任せで動いてくれます。

せいぜい掛かる費用としては外付けHDDもしくは、NASの機材代位でしょうか?

保険的な意味合いからもmacOSをご利用の方、ぜひこの機会に「Time Machine」 の導入を検討してみてはいかがで
しょうか?

参考までに今回発生した費用です。
作業料      5,300円
(Time Machineからの復元作業)   
割引      ‐1,000円 
合計 4,300円
※郵送作業時の金額です。
※機器発送時の往復の送料が別途発いたします。




これより先は作業とは一切関係ありませんので興味の無い方は読み飛ばしていただいて結構です。

岡山市つながりということもありますが、私が1年前に観光で訪れた際の様子を紹介させていただきます。


#######################   ここから岡山の観光紹介   ######################


歴史好きの方であれば岡山と言えば旧国名吉備国(きびのくに)であることはご存知かと。
そうですあの吉備団子のネームは岡山の旧国名から取っているんですね。

その後吉備国備前、備中、備後と岡山県から広島県東部まで跨る3つの国に分かれました。

現在の岡山市はこの中の備前の国に該当します。

備前と言えば備前焼備前長船など焼き物や日本刀などで有名です。


私が訪れたのは岡山城と後楽園。

この二つは岡山市を代表する二大看板で場所もお互い近いので観光しやすいかと。

先に訪れたのは岡山城
JR岡山駅からは路面電車を利用すればすぐです。

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路面電車城下駅」で降り、烏城(うじょう)公園方面へ進んでいくとすぐに天守閣が目に入ってきます。

漆黒の城壁がカッコいい岡山城

戦国時代に築城された天守閣のため城壁が黒いのが特徴です。

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豊臣秀吉に気に入られ大大名となった宇喜多秀家(うきたひでいえ)が築城したことで知られる岡山城

城壁が黒い天守閣は他に、有名どころで熊本城、松本城などありますがどれもシックな黒さが際立ちカッコいいのがポイント

画像は天守への入り口となる廊下門です。

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天守を正面から見据えたところです。

黒の城壁と金の鯱の作り出す豪華絢爛さは必見です。

ちなみに岡山城は復興天守閣となり城内はエレベーターが設置されている博物館となっております。
雰囲気重視のマニアの方には物足りないかもしれませんが、それでも貴重な文化財が数多く展示されておりますので
これはこれでありかと思います。




岡山城(公式サイト)


次に向かったのは岡山城からは徒歩10分以内と好アクセスの後楽園。

そうです日本三名園のひとつとして抜群の知名度を誇る後楽園です。
東京にも同名の施設がありますが無関係です。

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岡山城から旭川に沿って歩くこと約10分で後楽園の正面入り口に到着します。

後楽園の見ごろは桜の開花時期である3月下旬〜4月上旬。
そしてツツジやボタン、サツキの開花時期となる4月中旬〜6月上旬です。

今回は6月下旬に訪れたためこれらの花々の開花を拝むことは叶いませんでしたが、それでも日本三名園
広々としながらも入念に造りこまれた日本庭園は必見です。


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園内には水路が流れており、清涼感から外気の暑さを忘れさせてくれます。

設置されている水車も趣があっていい味を出しています。


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鶴舎

天然記念物に指定されているタンチョウが飼育されておりました。
江戸時代まではここ後楽園で飼育されていたのですが戦後に一時中断され、後に岡山で学ばれた中国の学生さんの働き
かけで2羽寄贈されたものが現在では8羽までになったそうです。


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タンチョウたちは普段はご覧のようなケージ内で過ごしておりますが、毎年秋から冬にかけては園内散策を行い、その優雅な
姿を楽しむことができるようです。

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手入れの行き届いた芝生の緑が広がります。

芝生の保護のため柵の中は侵入禁止になっておりますのでご注意を!


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芝生と芝生の間に挟まれた遊歩道の先に見える建物は能舞台と延養亭(えんようてい)です。

かつて能舞台では能の見所もされており家臣や領民にまで披露されていた模様。
延養亭はかつて藩主の居間として機能し、最も重要な建物だったそうです。
園内の景勝を一望できるように設計されていたようでこだわりを感じられる建物になっております。


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ご覧のように園内からは岡山城天守を望むことができます。

園内の緑と天守の黒が織り成すコラボレーションは実にいい絵になります。


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後楽園の中央に広がる沢の池
近江八景を藩主が懐かしみ縮景を庭園に取り入れた景色が見渡せるのがポイント。

池内には計三つの小島が設けられており、瀬戸内海に浮かぶ島々をイメージしているんだそうな。

その中でも白砂青松が美しい砂利島は優雅に泳ぐ海亀の姿をしております。
島の白砂青松には見ごたえのある雪見燈篭が置かれています。


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沢の池に浮かぶ小島たち

池に浮かぶ島々は計三つ
島茶屋のある中の島、釣殿のある御野島(みのしま)、白砂青松が美しい砂利島です。


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こちらは中の島
島茶屋があり一服することが出来ます。

沢の池を見ながら楽しむお茶は特別感が増すこと間違い無しでしょう。


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園内にそびえる小高い山
唯心山(ゆいしんざん)

山腹には唯心堂があり、山の斜面にはツツジやサツキが多く植えられています。
季節によっては花の開花による彩りが来園者の目を楽しませてくれることでしょう。



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唯心山の頂上から見下ろした後楽園。

沢の池を中心に広がるパノラマはきっと忘れることのできない物になるはずです。

右手に見えるのは井田(せいでん)と呼ばれる田んぼでございます。


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同じく唯心山頂上からの眺め。

アングルを変えて能舞台と延養亭方面を眺めた図です。

緻密に造られた池の配置はお見事です。

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唯心山の中腹にある茅葺屋根の祠の様な建屋が唯心堂です。

中は土足厳禁となっております。


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唯心山から北側へと渡る石橋。

違い棚のような構図に趣が感じられます。


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立派なアーチ状の橋が見えて参りました。
こちらは中の島に渡る木製の橋で太鼓橋です。


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園内には井田(せいでん)と呼ばれる田んぼのエリアがあります。
場所は沢の池のすぐ隣になります。

なぜに後楽園に田んぼが?
と思われるかもしれませんが、かつては園内には田畑が広がっていたとのこと。
それが時を経て井田と呼ばれる中国周時代の田粗法を用いた田んぼに変わっていったそうです。

てっきり皇族の方が育てられた田んぼかとばかり思ってしまいました。
お恥ずかしい限りです。


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そして園内には田んぼだけでは無く茶畑もあるのです。

かつて江戸時代、ここで作った茶葉は藩主がふだん飲むお茶として使っていたようです。
現在では毎年5月の第3日曜日に茶つみ祭を行っているそうです。


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茶畑の隣に建立されている慈眼堂(じげんどう)の屋根の鯱です。

慈眼堂は藩主池田綱政が元禄十年(1697年)に池田家と領民の繁栄を願って建立されたものになります。


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瓦屋根には仏教の象徴である卍がしっかりと刻まれておりました。


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後楽園と言えば錦鯉も忘れてはいけません。

園内中央の沢の池には約200匹もの錦鯉が優雅に泳いでいるのです。

人が近づくと餌を期待してか我先にと寄ってきます。
池の近くにはニーズを組んでか餌も販売されております。

こんな状況で餌を放ったら勢いで水しぶきが跳ねることは確実でしょう。


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綺麗なハスの花が咲き乱れるのが花葉(かよう)の池


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ハスの花は夏に掛けてが見頃となります。

丁度訪れたのが6月下旬だったのでいいタイミングで鑑賞することができました。


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一風変わった建物が流店(りゅうてん)です。

中央に水路を通し色彩に富んだ奇石六個を配した全国的にも珍しい建物になります。
場所は唯心山の麓部分に建っております。


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流店まで近づいてみました。

流店は藩主の庭廻りや賓客の接待など休憩所として主に使われたそうです。
戦災をまぬがれた建物の一つで大変貴重な建物となっております。


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流店から蘇鉄(そてつ)畑へと進んでいくとそうぐする奇妙な形をした橋。
8枚の板をジグザグに組んで作ったため八つ橋とよばれているそうです。

京都土産の定番の八つ橋とは何の関係もありません。


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園内東側に位置する花交の池(かこうのいけ)には一見亀の甲羅のようにも見える小島があります。

「花交の滝」から花交の池に流れ落ちた流水は再び旭川へと戻って行く仕組みになっておりだいぶ手が込んだものになって
おります。

また池内にはリアルな亀も元気よく泳いでいました。


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くの字型にまがった石橋 

廉池軒(れんちけん)へ渡る橋になります。


後楽園にはこのような様々な形の橋があり、橋を渡るたびに新しい気付きがあり来園者を飽きさせることがありません。


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最後に石灯籠を紹介しこの話題を締めさせていただきます。

この石灯籠は延養亭前の芝生の中央にある茶庭型石燈籠になります。
高さは約1mあり傘を被ったようなユニークな形状をしているのが特徴です。

この灯篭2年前に復元されたばかりで真新しさが残ります。
従来の灯篭は風化による劣化が著しく進行していたため止む無く撤去され画像の様な新しい灯篭に生まれ変わったのです。


さて日本三名園のひとつ後楽園を紹介させていただきましたが、初夏に訪れるのもいいものですよ。
いや桜が咲き乱れる園内を見たいのだという方は3月下旬から4月上旬に足を運ばれることをお進めいたしますが、
ハイシーズンになりますので混雑覚悟で臨んでください。



岡山後楽園(公式サイト)

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