北海道札幌市 Buffalo製NAS TeraStation TS3410DN 不良セクタ発生後

北の大地北海道

全国47ある都道府県唯一の 『 』 である北海道

去る2018年9月6日に発生した北海道胆振地方を震源とする大地震による被害はそれは甚大なものでした。
東日本大震災を経験した身としては地震の脅威は二度と経験したくないものです。

今回はその北海道の中心都市である札幌市のとある事業所様から修理のご依頼をいただきましたので紹介させて
いただきます。

北海道には約530万もの方がお住いになっているのですが、じつにその40%にあたる約200万人が札幌市に集中しております。
本州の東京一極集中ならぬ、札幌一極集中です。


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JR札幌駅ホームに設置されている行先表示版

駅名右に表示されている丸で囲まれた数字は函館本線の起点駅からの番号を意味しております。


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北の大地北海道を象徴する代表的な建造物 JR札幌駅

ここで駅ビル中央の時計に注目です
お分かりでしょうか?

そう文字盤の数字が北斗七星をイメージさせるかのように星形になっているんです。
※北斗七星と言えばかつて上野〜札幌を走っていた寝台列車ですから札幌に相応しいデザインだと思いました。

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札幌駅ビル中央、高台から日々利用者を眺めているであろう時計

文字盤の数字がロマンティックな星形になっております。


2003年に奥にそびえる高層ビル兼ホテルの 「 JRタワー 」 の開業に合わせて駅舎は大幅にリニューアル

今後は北海道新幹線の開業に合わせて更なる再開発も計画されており益々札幌駅周辺の発展は続きそうです。




北海道経済をけん引する中心都市札幌市  (札幌市公式サイト)







それでは修理の話題へ舵を切らせていただきます。

当修理日記でも幾度となく紹介させていただいたNAS (ナス)
ファイルサーバーと聞けば 「 あ〜あれか! 」 とお気づきになる方もいらっしゃることでしょう。

今回お客様から頂いた修理のご依頼はPCではなくこのNASによるものでした。

NASとは何ぞや?時になる方は下記のサイトをご覧ください
NASとは?? (コトバンク:ASCII.jpデジタル用語辞典開設ページ)

トラブルが発生したのはBuffalo社のNASであるTeraStation (テラステーション)
Linkstationと双璧をなすBuffalo社の看板商品です。

お客様曰く
TeraStationの異常を警告するメールが送られてきた 」
「 今のところTeraStationへは問題なくアクセスできるが、早めに不具合を改善したい 」
という内容


sector_error.jpg
ちなみにこちらがTeraStation の障害レポートで送信されてきた警告メール

一見すると最近はやりのフィッシング詐欺のメールかと思われる方もいることでしょう。
しかしこれは紛れもなくBuffalo社のTeraStation本体から送信されたメールで間違いありません。


ご覧のように 4つあるドライブの "ドライブ2 " に
不良セクターが発生しています。 』 ...の通知が

※Buffalo社のNAS TeraStation や Linkstationにはこのような本体の状況を逐一報告する便利な機能が付いております。
 利用されていない方が多数のようですが、利用して置いて損はありませんのでおススメです。


TeraStationをはじめ数多のPC周辺機器を取り扱う国内最大手のBuffalo (Buffalo社公式サイト)


お客様は既にTeraStation内のデータを外部へバックアップされたというので、修理のために機器を郵送していただきました。
※今回のケースですと修理というよりはHDDの交換になりますが。。。。

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空を越えて輸送されてきたTeraStation

型式はTS3410DN1604
4TBのHDDをな・な・なんと!!4基も搭載した豪華仕様
搭載されたHDDの総容量は16TBと驚きのサイズ

しかも RAID0 / RAID1 / RAID5 / RAID6 と4つのRAIDに対応した高機能モデル。

今回到着したTetaStationは RAID6 でセットアップされておりました。
そのためHDDが2基同時に故障しなければデータが消失することがないという点でも安心できます。

Buffalo TS3410DN1604 (Buffalo社TS3410DNシリーズ製品紹介ページ)


診断の結果
。。。。障害レポートのメールの通り4基あるHDDのうち2番目のHDDに不良セクターが発生していることが確認でいました。

ちなみに不良セクターとはHDDの記録面に生じる読み書き困難となる磁気情報の損傷個所を指します。
人間に例えるとがん細胞的な物といえばイメージしやすいかと

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HDDの交換作業はTeraStation本体を通電させた状態で行います。
ここがPCのHDD交換とは大きく異なる点です。
※PCでもRaid環境を構成しているマシンの場合は同様に通電させた状態で交換をする場合もございます。

機器が機器だけに万が一の電気的なトラブルがあってはいけません。

今後の作業を滞りなく進めるためにもTeraStation本体をUPS(無停電電源装置)へと接続します。


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HDDの交換にあたっては本体正面のケースカバーを開ける必要がございます。

そのためには専用の鍵が必要になりますが、今回郵送されてきましたお荷物の中にはこの鍵は同梱されておりませんでした。
しかしご安心を!

当店ではBuffalo社製品のスペアキーを揃えておりますので鍵の発送は不要です。

画像は鍵を使用して正面カバーを開けた様子です。
4基搭載されたHDDがその姿を。。。。まだここでは拝むことができません。

ここで先走ってHDDを取り外すことの無いようにお気をつけださい!

事前にTeraStationの管理画面からHDDの取り外し命令を下す必要がございます。


ts3410dd02.jpg
Buffalo社のソフト”NAS Navigator2”を使用してPCからTeraStationの管理画面へアクセス

HDDの取り外し操作は管理画面内の 「 ストレージ 」 メニューから行います。
※ご利用のTeraStationファームウェアバージョンによっては管理画面の表示が異なる場合がございます。
 予めご了承ください。


a href="https://blog-imgs-123.fc2.com/p/c/w/pcwanda/ts3410dd03.jpg" target="_blank">ts3410dd03.jpg
管理画面内の 「 ストレージ 」 メニュー → 「 ドライブ 」 と進むと搭載されているHDDの一覧が表示される画面に
なります。

ここで赤枠で囲った箇所 ”ドライブ2” の状態が 『 異常 』 になっているのが確認できます。

※画像が粗くなり申し訳ありません

ts3410dd04.jpg
このドライブ2が今回の交換対象です。

取りはずしのために画面内の 「 ドライブの取り外し 」 をクリックします。
 
※画像が粗くなり申し訳ありません


ts3410dd06.jpg
するとご覧のようなドライブの取り外し画面が別ウィンドウで表示されます。

不正操作を防ぐ観点から画面に表示される4ケタの確認番号を入力するよう求められます
※入力する確認番号は都度変わります。
 当修理日記で掲載させていただいた確認番号を他で使用することはできません。


ts3410dd07.jpg
確認番号を入力すると画面の表示が変わり
次の処理が完了しました。:ドライブの取り外し
となりますので 「 OK 」 をクリックします。


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次いで舞台はPCの前からTeraStation

この時点でTetaStation本体からは” ピーピー ” とけたたましい警告音が鳴りだします。

いきなりの音にビックリされるに違いありません。

事前に開けた本体正面カバーへ注目し交換対象のドライブ2が搭載されている 番号「 2 」 が記載されているレバーを
手前に引き出します。


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レバーを時計回りに引き出すと見えて参りました。 HDD本体が!!

このまま手前に引き出すと完全にHDDを取り出すことが可能です。

緊張しすぎで慌てて落下させることの無いよう最後まで慎重に作業を進めましょう。


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取り外しに成功しその姿を露わにしたHDD

搭載されていたのはSeagate製のST4000VN008
ディスク容量4TBのHDDです。

ここでHDDのラベルに注目を!
IRONWOLF という単語が目に入りますね。

これはSeagate社のHDDブランドの一つで主にNAS用途に特化した高速かつ高信頼性のラインナップになります。


ST4000VN008_01_201812180106262d3.jpg
続いてこちらは交換用に用意したHDD

交換前と同じSeagate製の ST4000VN008 です。

NASのHDDはすべて同メーカー、同型式が望ましいとされますが異なっていても運用上はそれほど大きな問題は
 ございません。


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新しいHDDをマウンタに装着し元のトレイにガチャっと収納します。

この時点でTeraStaion本体のERRORランプが赤点灯しておりますがご心配なく。

作業が完了すればこの点灯している赤ランプは消灯しますので


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トレイへのHDDの収納が済みましたら忘れずに鍵で施錠をします。

これをしませんと機器本体を輸送する際にカバーが開き中のHDDが外れてしまうこともありますので


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HDDの換装が終わりましたら再びTeraStationの管理画面へ

念の為、管理画面内の 「 ドライブ」 メニュー を参照すると RAIDアレイ1 がデグレード中 となっていることが
確認できます。

このデグレードモードですが、データの冗長性に名高いRAIDが持つ機能の一部です。
RAIDを構成しているHDDの編成に障害が発生した際に、障害が発生していないHDDのみでRAIDアレイを編成する
いわば 「 縮退モード 」 なのです。

当然 「 縮退モード 」 ですからデータ保護の冗長性は著しく低下します。
この時点でもTeraStationへはアクセス可能なのですが

「 まだ使えるからいいや 」

ではなく早めにHDDの交換などの措置を取られることを推奨いたします。


換装したHDDはセットしただけではまだ不十分です。
既に構築されているRAIDアレイに参加させる必要があるのです。

そのためにTeraStation管理画面内の 「 RAID」 メニュー を開きます。


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ここでは構成されているRAIDアレイの一覧が表示されます。

赤枠で囲んだのが現在構成されているRAIDアレイとなります。

状態を見るとデグレード中となっているが確認できます。


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先ほどの赤枠で囲んだ 「 RAIDアレイ1 」 をクリックし、RAIDアレイの設定画面へと移ります。

ここでは赤枠で囲んだ ドライブ2 に注目します。

このドライブ2は今回換装したHDDになります。

HDDを単純にセットしただけなので当然状態は未フォーマットとなっております。 


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このドライブ2をRAIDアレイの再構築に使用するために左端のチェックボックスを選択します。

そして 「 RAIDアレイの修復 」 をクリックします。

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その後画面の表示が RAIDアレイの再構築 に切り替わります。

100%になるまで待ちましょう。
※ここでの待機時間はそれほど掛かりません。


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再構築が完了すると画像のような表示に変わります。

完了後は 「 OK 」 をクリックします。

ts3410dd19.jpg
この後管理画面の 「 RAIDメニュー 」 へ視線を向けると状態表示が先ほどまでの デグレード中からリビルト中へ
変わったことがご確認いただけるはずです。

もうここまでくれば後はとにかく待つだけ。
RAIDのリビルトには時間を要します。

参考までに今回のHDD4TB×4のRAID6環境ではリビルトの完了までに約12時間を要しました。

これだけ時間を要すると客先で対応するのもはばかれますが、幸い今回は郵送による対応
夜通し時間を掛けて翌日には完了させることができました。

ドライブ2が抱えていた不良セクターによる問題も無事解決

これにてめでたく作業完了となります。


参考までに今回発生した費用です。
HDD交換作業料     8,400円
(RAID再構築作業含む)
交換用HDD機器代   15,120円 
(Seaate製HD4TB)
割引        -1,000円
合計         22,520円
※機器発送時の往復の送料は別途発生いたします。
※機器を発送していただく際は元箱 or 精密機器BOXにて発送していただくことを推奨しております。
 梱包が不十分ですと郵送中にひび割れなどが起きてしまうこともございます。


当店パソコンサポートPCわんだではBuffalo社のTeraStationやLinkstation以外のNASのトラブルにも対応いたします。
他社様では修理不可、対応不可であっても諦めることなくお気軽に当店までお問い合わせください。







今回修理のご依頼をいただいたお客様のお住いの札幌市

2018年9月6日に発生した大地震の爪痕は今でも道内各地にその傷跡を色濃く残しております。

特に余震などの風評による観光客の大幅な現象が北海道経済に大打撃を与えているとニュースでも見聞きしました。

そんな北海道の基幹作業である観光業に少しでも貢献したいと弊社スタッフが10月に予定していた沖縄旅行を直前で
キャンセルし北海道行きへ振り替えた決断に社内はヒーローを出迎える市民のように歓喜の声が渦巻きました。


その北海道の復興を応援すべく訪れた札幌市の様子を撮影してきたというのでこの場を借りて紹介させていただきます。

さて北海道といえば函館や札幌、室蘭など全国でも有数の夜景スポットの激戦区です。

そんな中新しく発足された日本新三大夜景

日本三大夜景を耳にされた方は多いと思われます。
神戸・長崎・函館がそのラインナップです。

日本新三大夜景の発足は2015年10月に夜景観光における国内唯一の事業団体「 夜景観光コンベンション・ビューロー
が国内外の夜景観光活性化を目指し全国約4500人の夜景鑑賞士に投票を実施し選出された夜景スポットに与えられる
そうです。
尚選出地は3年おきに更新を行うとのことですから現在の選出地もうかうかしてはいられません。

そして2018年時点での日本新三大夜景の選出地は次の通りです。
長崎・北九州・札幌

あれっ??
函館も神戸もないの!!
と思われる方もいることでしょう。

それだけ全国の夜景スポットの競争が激しくなっていることの表れだと感じ取れます。


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札幌を代表する観光地の藻岩山

その藻岩山が生んだ公式キャラクターである ” もーりす

ちなみに名前の由来ですがエゾリスをモチーフに誕生したキャラクターで
」 と鳴くため " もーりす " と呼ばれているんだそうな。

藻岩山の公式キャラクターもーりす (KAWAii!!@hokkaido公式サイト内紹介ページ)


DSC03774.jpg
藻岩山へはロープウェイを使用して登頂します。

展望台から眺めた200万都市札幌の夜景です。

函館の夜景もいいのですが、やはり都市のスケールの大きさでしょうか。
街中の照明などから生じる光量が函館よりも大きいことが新三大夜景に選出された決め手になったそうです。



DSC03791.jpg
夜景の中心で一際明るさを放つのが札幌最大の繁華街(歓楽街)である ” すすきの ” です。

日本新三大夜景にも選出されたことで藻岩山へ登頂する観光客は日に日に増えているとのこと。
その中には訪日客の姿も非常に目立つようになってきたそうです。

このような素晴らしい夜景を特別な方と二人きりで眺めたらきっとこれまで以上に距離が急接近すること間違いないでしょう。



北海道札幌市でBuffalo社のNAS TeraStation,、Linkstationの不良セクタ発生によるHDD交換やデータ復旧などので困ったら
栃木県宇都宮市のパソコン修理はパソコンサポートPCわんだ

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