栃木県那須塩原市 Buffalo製NAS LinkStation LS520D0202 HDD2台障害発生からのデータ復旧
3月も中旬に差し掛かると気になるのは桜の開花時期
関東地方では例年並みの3月下旬、20日以降の開花と予想されているようです。
春といえば桜、桜といえば春
日本人が大好きな桜
惜しむらくは年に一度しか開花しないことでしょうか？
さて今回は栃木県那須塩原市の事業所様から作業のご依頼をいただきました。
冒頭の桜の話題の続になりますが広大な那須塩原市は複数の温泉地を抱えることで知られますが
桜の名所も多いことでも知られます。
JR那須塩原駅にほど近い東那須野公園
毎年3月下旬から4月上旬にかけて桜が咲き誇ります。
東那須野公園で毎年桜の開花時期に催される 『 みね山花祭り 』
※画像は昨年撮影した物になります。
丘状になった公園内に多くの桜が咲きほこります。
『 みね山花まつり 』 は桜以外にも様々な花が咲き乱れ高台からは裾野にかけて広がる桜は必見です。
今話題の”インスタ映え”スポットといえるでしょう。
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さて今回ご依頼をくださったのは那須塩原市に拠点を構える事業所様
社内のデータのバックアップと共有のために導入したNAS
Buffalo社のLinkStation
これまでもLinkStationを愛用されており今回で3代目だそうです。
2017年に導入した3代目のLinkStationは問題なく稼働しておりました。
数日前までは．．．
不調になったのには前触れがあったようです。
NAS Navgato2 に表示されるHDDのエラーを示す警告の表示
お使いのLinkStationはHDDを2基搭載したモデル
冗長性の高いRaid1を構築していたこともありお客様はこれらの警告表示を一切スルー。
※NAS Navgator2とはBuffalo社が提供するNAS管理用のソフトウェアになります。
休み明けに出社しLinkStationへアクセスしようと試みるも出来ません。
時間を置いてアクセスを試みるも変わらず。
これはおかしい。
どうしたものか？
突然見舞われたトラブルにお客様はパニック状態
LinkStationへ保存したばかりのファイルにアクセスができないと業務に大いに支障がでます。
一日でも早くデータの復旧をして欲しいとの強いご要望もあり当店へご依頼いただきました。
データ復旧のためお預かりした機器
Buffalo製のNAS LinkStation
現地での簡易診断の結果2基搭載されているHDDの両方に問題が生じていることから、万全を期すために
お預かりでの作業をご提案させていただくことに。
梱包を解き姿を現わしたLinkStation
2016年にリリースされた LinkStation LS520D0202
1TBのHDDを2基搭載し、処理速度の速いデュアルCPUを搭載したモデルになります。
精密な診断を行うために内蔵のHDDを取り外します。
こちらの機器は正面のカバーを工具を利用せずとも取り外せるので保守が楽ちんなのです。
正面のカバーを取り外した状態です。
目に入る 『 1 』 『 2 』 の表示
これは搭載している2基のHDDの番号を現わしているのです。
この番号が設けられていることで保守作業の際にHDDを取り外しても戻す場所を間違えずに済むのですね。
搭載されているHDDも工具を使用せずとも取り外せるのがこちらLinkStationの特徴です。
正面の取っ手の部分を手前へスライドさせれば簡単に取り外せます。
取りはずしたHDD
WD製のNASやサーバー用途で信頼性の高い赤ラベル
搭載されていたのは WD10EFRX でした。
WD製のHDDには用途ごとにHDDのモデルが色分けされているのですが今回の赤モデルは殆どのNAS製品に
採用されているなど実績があります。
取りはずされたHDDを元に精密診断を開始
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やはりHDDの両方に問題があることが判明
番号 『 1 』 のHDDは物理的な問題が見つかりました。
それも中程度以上の物理的な損傷になります。
番号 『 2 』 のHDDにおいては物理的ではないものの論理的な問題が発覚。
械的な異常では無いのが救いですが、内部のファイルシステムの構造などに異常が生じている状態です。
今回のLinkStationは冗長性の高いRaid1で構成されておりました。
しかしながらこのように２つあるHDDの両方に問題が発生すると通常お手上げとなることが殆どです。
これがHDDを4基搭載したNASで尚且つRaid6構成ならまだデータ復旧まで至らずに済むのですが。。。
それでも当店は諦めません。
HDDが2基とも物理的損傷を起している訳ではないのが幸いしました。
この部分をデータ復旧の切り口として作業を進めていくことにします。
まずデータ復旧作業を行うことでHDDにさらに負荷がかかります。
当然時間をかければHDDの状態がさらに悪化することも懸念されます。
それを回避するためにHDDのディスクイメージをとることにしました。
作成されたディスクイメージから仮想的にRaidアレイを構築します。
HDDの1つは論理障害による問題だったことからRaidを再構築することでデータ復旧が行える可能性が
高いと推測。
仮想構築したRaidアレイから消失したファイルを復元するために解析作業を行います。
この作業に約6時間ほど要しましたが手ごたえある結果が得られましたのでホッと胸を撫で下ろします。
作業開始から約1日がかりでデータ復旧作業が完了。
結果お客様の希望するデータの約90%ほどが復旧することができました。
復旧されたデータを納品するために別途用意したHDDへデータの書き戻しを行いこれにて作業も完了となります。
参考までに今回発生した費用です。
データ復旧作業料 43,200円
※論理障害+物理障害（Raid1構成時の料金）
復旧データ保存用HDD機器代(500GB) 4,320円
割引 -2,520円
合計 45,000円
※郵送受付、時出張にて納品時の料金です。
※機器発送時の送料はお客様負担となります。
※機器を発送していただく際は元箱 or 精密機器BOXにて発送していただくことを推奨しております。
梱包が不十分ですと郵送中にひび割れなどが起きてしまうこともございます。
Buffalo社のNAS、LinkStationやTeraStationのトラブルや内蔵HDDの物理障害、論理障害の発生で
お困りの際は当店パソコンサポートPCわんだまで気兼ねなくご相談ください！
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お客様へデータの納品を済ませお昼を取った後にやってきたありがたい休憩タイム
次の予定までは約1時間ほど余裕があります。
今回訪れた那須塩原市
市域は広く平成の大合併で 「 黒磯市 」 「 西那須野町 」 「 塩原町 」 3市町の合併で誕生した市になります。
その中でもかつて栃木県内の町で最大人口を誇っていた旧西那須野町。
現在はこの旧西那須野町でまったりとしています。
じつは私以前から訪れてみたいと思っていたスポットがあるのです。
西那須野エリアにお住まいの方にはお馴染みの場所だとは存じますが申し上げます。
「 乃木神社 」
某人気アイドルグループ絡みの神社かと思われた方
不正解ではなく少なからずかすっています。
明治から大正にかけて活躍した軍人
乃木将軍こと乃木希典（のぎまれすけ）
その乃木希典の活躍を称え祀った神社が乃木神社なのです。
乃木神社は全国に点在しておりいずれも乃木希典ゆかりの地となっております。
今回は乃木希典の別邸があったことでも知られる那須塩原市石林にある乃木神社を参拝して参りました。
国道4号線からJRの線路を陸橋で跨ぎ大田原市方面へ東進するとやがて左手には 「 乃木通り 」 と呼ばれる一本の脇道が目に入ります。
乃木通りを進むこと車で数分で石の鳥居が見えてきます。
こちらが乃木神社になります。
神社入り口手前に無料の駐車場が設けられているのはありがたいですね。
一礼を捧げ鳥居をくぐります。
境内には乃木神社をこれでもかとアピールする提灯の存在が！？
そして境内にそびえ立つ大層立派な石像
左手には軍刀を携え顔つきは非常に凛々しく気品が感じられます。
そうこちらがかの乃木将軍と呼ばれた乃木希典の像になります。
歴史を紐解くと翁の活躍ぶりは目を見張るものがあります。
長州出身（現山口県）で日露戦争時の陸軍大尉、第10代学習院長(現学習院大学)も務め
な・な・なんと！？ あの昭和天皇の幼少時代の教育係も務められたというではありませんか！！
これらの功績を称え東京の 「 乃木坂 」、 全国に点在する 「 乃木神社 」 という具合に地名が残っています。
境内に凛とたたずむ乃木神社の拝殿です。
各種神前行事を始め多くの参拝者で賑わう那須塩原市を代表する神社。
乃木神社は乃木希典が亡くなられた後、死を悲しんだ地元住民有志の手により建立されたという歴史があります。
参拝も終え境内をぶらり散策
見えてきたのは乃木神社のある乃木公園の案内図
じつは神社の他に乃木希典の別邸もあるこの場所は自然豊かな公園になっているのです。
案内図に載っている青い部分は当公園を代表する市民の憩いの場である静沼
その道中には乃木希典の別定もあります。
潤沢にある休憩時間をフル活用するために広い公園内を制覇したいと思います。
公園内はご覧のような林道が続きます。
マイナスイオンに満たされ心も体もリフレッシュです。
道中再び目に入った乃木希典の石像
神社境内にあった像とはポーズが違う点にご注目ください。
軍刀を両手で押さえているのが特徴的な石像。
じつはこちら昭和初期に愛知県岡崎で開催された石刻展に入選した作品なんです。
一度は乃木希典が学長を務めた現学習院大学へ献納されましたがその後巡り巡って別邸のあるこの地へ
奉納された経緯がございます。
広い公園を北東へ歩みを進めると乃木将軍ゆかりの別邸跡が見えてきます。
乃木将軍那須野旧宅
乃木希典自らが設計したという農家風の質素な別邸でしたが、残念ながら平成2年(1990年)に焼失。
平成5年(1993年)に復元されました。
貴重な文化財を放火することはどんな動機であれ許されません。
こうして復元されたことが本当に奇跡ともいえます。
別邸跡は無料で見学可能です。
土間と囲炉裏のある古民家風な佇まい。
乃木希典が休職期間にこの地で農作業をしながら過ごしたという別邸。
どのような想いで休職期間をすごされたのでしょうか？
囲炉裏の部屋から続く畳の部屋
8畳間が3つ続きます。
関東にありながら関西間風の間取り寸法を採用しているのが特徴的な造りとなっています。
別邸跡を離れて静沼で気分転換
沼と名付けられていますが池といっても過言ではない広さ。
日常で穢れた心がこの静沼を見ていると洗われるかのようです。
静沼には鯉や鴨がいてこれまた見ていると心癒されます。
もっと近くで撮影しようと近付くと遠くへ逃げる鴨さん一家
「 捕まえて食べたりしないよ～ 」
と呟きますがどうにも鴨さんたちには信じてもらえないみたいです。
奇跡的に接近して撮影した鴨さん
それでもすぐに慌てて遠くへ去ってしまいました（涙）
明治から大正に変わる激動の時代に活躍した乃木将軍に興味がある方、自然豊かな公園でとにかく癒されたい
という方ぜひここ乃木公園へお越しください！
可愛い鴨や鯉も静沼で皆様のご来園を待っていますよ！！
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