群馬県みなかみ町 富士通製ノートPC AH77/M 液晶パネルの交換修理
湯檜曽(ゆびそ)駅の探索も終え、舞台は本日最大の目玉である土合(どあい)駅へと。
先に訪れた湯檜曽駅からは湯檜曽川に沿う形で国道291号線を北上すること約10分。
途中には湯檜曽公園という大きい公園もございました。
スノーシェッドを抜ければ見えてきましたよ土合駅が。
三角屋根の駅舎は山小屋をイメージして設計されたそうです。
谷川岳への登山時の最寄駅だけに山小屋のイメージはマッチしていると思いました。
JR土合駅。
未舗装の駅前駐車場にはあいにくの雨だというのにほぼ満車。
しかも県外ナンバーばかり。私もその一人ですが。。。
おもに関東圏のナンバーの多さが目立ちました。
駅の入口には
「ようこそ日本一のモグラえき土合へ」
と書かれた特製看板が入場者をおもてなし。
”えき”の部分がひら仮名なのは何か理由でもあるのでしょうか?
なぜモグラ駅なのかというと駅のホームが地下70mという深い部分にあるからなのです。
これだけ深いと地下鉄?と思われるかもしれませんが先に断わっておきます。
地下鉄ではありません。
その実態はこれからゆっくりと紹介させていただきます。
かつては駅員さんもいた面影が残っておりますが現在では使われてはいないようです。
駅舎に入ると通常の駅では見かけることのまずない「登山カード入」「警ら箱」がありました。
いずれも登山者にはなじみのあるアイテムになります。
土合八景というお手製のポスターが掲示されておりました。
土合駅の紹介にJRの職員さんの本気度、力の入れようが伺えます。
みなかみ温泉おいでちゃんなるスタンドポップがありました。
みなかみ観光マップは残念ながら残部無し。
補充されるのか気になるところです。
土合駅の上部を見上げたところ。
屋根に設置されたガラスからは日差しが入り込んでおり土合駅の雰囲気をいい具合に演出しています。
これまたすごいものを発見。
無人駅や秘境駅には必ず置いてある駅ノート。
しかも置いてある量、部数が半端ではありませんでした。
やはり東京に比較的近い秘境駅ということで訪れる方が多いのでしょうね。
かつて有人駅時代にはここで駅員さんたちが改札作業を行っていたのでしょうか?
聞いた話だと改札からホームまでの距離が離れすぎているため列車到着時刻の10分前には改札を打ち切っていたほど
だそうです。
改札口を抜け後方を振り返ったところです。
誰もいないように見えますが実際は大勢の人で溢れ返っていたのですよ。
そのほとんどが見物者でしたが。。。
改札を抜けるとホームの案内板がすぐ目につきます。
右手が東京方面の上り線ホーム
左手が新潟方面の下り線ホーム。
さてモグラ駅と名高いホームはどちらでしょうか?
正解は。。。。
まずは右手の上り線ホームへを踏み入れてみることにしました。
ちなみにドアは手動式のそれです。
モグラ駅として名高いのは下り線のホームだったんですね。
階段も無く探索もそれほど苦労はしません。
もし上越線名物のループ線を走破したいという方はこちらのホームから乗車することで土合駅と湯檜曽駅間のループ区間を
楽しむことができます。
画像は新潟方面を眺めたところです。
見物者の皆さまは下り線ホームがお目当てのため上り線ホームには人っ子一人いない有様でした。
気分を入れ替え本命の下り線ホームへ。
湯檜曽駅でもトンネルを見てきましたが、どれほどの違いがあるのか楽しみで楽しみで気付かぬうちに自然と早足に
なってしまっている私。
今からこんなペースでは絶対帰り道でスタミナが切れると言い聞かせ少し自制。
下り線ホームへの行先案内に従い進んでいくと突如光景が一変します。
まるで廃墟か遺跡を探索している気分になれます。
当日外はあいにくの雨でしたが通路内は照明も申し訳ない程度にあります。
ですから停電にでもならなければ視界で困ることは無いでしょう。
しばし通路を進むとドアのようなものが見えてきました。
これを抜ければホームかなとお思いの方
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残念でございます。まだまだ先は長いのでした。
三角板のような形状の謎の物体。
これが噂に名高いオーパーツか?
調べてみるとトンネル内の地下ホームを通過する際に列車が巻き起こす突風を弱めるための緩衝板とのこと。
幸いなことにこのエリア滞在中に地下から列車通過時に発生する強烈な突風の洗礼を受けることができました。
突風もさることながら発生する風切り音の方が不快でしたが。。
ここから先が別世界、モグラ駅と名高い土合駅の本領発揮の見せ場となります。
どんな光景が広がるのがワクワクが止まりません。
高所恐怖症の方には辛抱堪らないこと間違いなしです。
えっさほいさ と階段を降りていきます。
ここで調子に乗ってハイペースで降りたことが後の後悔に繋がるのは今は知る術もありませんでしたが。。
足腰に自信が無い方は休むなどされた方がよいでしょう。
調子に載っていた私は無論休憩などせずに2段飛ばしなどで降りていたのでした。。。。
すごいぞ土合駅。
まだまだ出口が見えません。
ここまで来ると本当にこの先にホームがあるのかどうかも疑わしくなってきます。
ファンタジーの世界にある様な無限にループする空間でないことを祈るばかり。
天気が雨のせいか結構な流量が出ておりましたよ。
あれがホームかなと期待しながら下りていきます。
するとここで再びすごい轟音と突風が巻き起こりました。
一体何が起きたのか??
速すぎてシャッターを押すこともままならず、貨物列車が目の前を通過していきました。
もう少し早くホームに降り立っていればその通過の全貌を見届けることが出来ただけに悔やまれます。
土合駅の下り線ホーム
丁度地上部からは10分ほどで到着した計算になります。
足腰が不自由な方ですとこの倍は間違いなく要するかと。
画像は下り線ホームから水上駅、高崎駅方面を眺めたところです。
ホームの構造に ”あれれっ” と思うところがあり、レールを撤去したような跡もありました。
どうやらかつては待避線が設けられており、現在のホーム位置はかつての待避線だったようです。
そのためレールが撤去された旧ホームは周囲をフェンスで覆われており中に入ることもできない状態です。
どうやらこれがホームの先端部分になります。
一定間隔で照明が設置されているので立ち入り禁止区画を除いては明るさで困ることはないようです。
”どたる駅” ではなく ”つちたる駅” です。
土樽駅はお隣と言ってもトンネルで続いているため歩いて行くことができません。
過去に列車で通過したことはあれど、降り立ったことがないため時間があれば次回の探索対象にしたいと思います。
視線を変え今度はホームの新潟県側を見ることにします。
やはりホームが長い。
パッと見、新幹線ホームにも見えなくもありません。
停車する列車の編成に比べるとその異常なホームの長さにはギャップを感じること請け合いです。
右手側にはレールを撤去した跡が確認できます。
レールが撤去された軌道スラブはどこか寂しげですね。
立ち入り禁止内には資材置き場でしょうか?
プレハブのようなものが見えました。
新潟県側へと続くトンネル内部。
カメラのズームを使って内部を見てみますが真っ暗です。
点のように青白く光っている明かりは信号機でしょうか?
先ほどまでは気が付きませんでしたがホームの内側に何やら待合室のような小屋があります。
非常時、停電時はこのスイッチを押すことで照明が点くようです。
これだけの広い空間で停電などが起きないことを祈るばかりです。
しかし冷暖房無し、自動販売機も無し。
このことから長時間の滞在は厳しそうです。
ここまでのホームの滞在時間約30分の間には残念ながら列車の停車や通過はありませんでした。
実際に行きする列車を見るにもダイヤがスカスカなので事前に時間帯を狙ってこないと厳しいです。
ホーム側からトンネルの上部に目をやると苔が生している部分がありました。
階段横にはモグラのイラストが描かれた案内板まで設置されておりました。
ご丁寧にこれから登ることになる階段の数についての紹介がされています。
その数462段。
連絡通路部の階段も合わせるとその数 計486段。
これだけの階段があるにも関わらず地上へはこれ以外の方法で出ることは不可なのです。
かつて階段のすぐ横にエスカレーターを設置する動きもあったようなのですが立ち消えになってしまいました。
エスカレーター設置用のスペースのみある放置されている状態です。
エレベーターもエスカレーターも無し、土合駅は日本一のバリアフリーに優しくない駅という異名も併せて持っているのでした。
降りるときとは違い登るときの方が体力が入りますが、、前半飛ばし過ぎたため既に膝が笑っている状態。
はたして無事地上へと出ることは叶うのか。
階段の左側すぐ横には現在の登頂した階段の数が一目でわかるように工夫がされています。
無人駅なのにここまでの待遇をしてもらえる土合駅
本当に幸せ者です。
まだ余力はある状態です。
息使いが少し荒くなってきた模様。
足が、膝が小鹿のように震えて来ているのが分かります。
ついに大台に突入。
ここまでくれば地上はすぐそこです。
最後の力を振り絞り登り切ります。
このあと平坦になり休憩用のベンチもあります。
疲れた方はここで体力の回復をされた方が無難です。
先の登頂された方が数名ここで実際に小休憩をとられておりました。
ここからあと階段が24段もあるのですが、階段が連続ではないのが救いですね。
これで土合駅ともお別れかと思うとこめかみに涙が。。。。なんてことはありませんでしたが感慨深いものがあります。
駅舎を出て土合駅にさよならの挨拶を
ここまで探索できて入場料無しなのはすごいことです。
駅舎やホームの維持だけでも相当な物だと思いますので。
賛否分かれますが個人的には500円くらい見学料を徴取しても良いのではと思ったり。
素晴らしい空間と感動を提供してくれた土合駅に感謝をしながら帰路に着くのでした。
帰り際に気が付いたのですが、駅舎から伸びる湯檜曽川に掛かる赤い屋根の通路が先ほど地下ホームへ進む際に
通った連絡通路だったのですね。
あの通路が公道や河川を跨いでいたとはこれまた驚きでした。
日本一のもぐら駅 JR土合駅 : https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E5%90%88%E9%A7%85
全国には土合駅のように個性あふれる秘境駅がたくさんあります。
しかし秘境駅のほとんどは常に廃線の問題を抱きかかえております。
せっかくの秘境駅も廃線してしまったのでは足を運ぶことすら困難となってしまいます。
ここ上越線が廃線になる可能性は高くないはずですが、JRさんは民間会社。
今後の営業利益などによっては考えが改められることもゼロではありません。
そのような秘境駅土合駅の探索はいろいろと考えさせられる一日でした。
群馬県みなかみ町、片品村、昭和村で富士通などメーカー製PCの液晶パネルの表示不良や交換などで困ったら
群馬県の最北部、新潟県の県境に位置するみなかみ町へ出張して参りました。
栃木県人には馴染みの薄いみなかみ町。宇都宮からだと下道で140kmの距離になります。
この距離は宇都宮から東京よりも遠い計算になります。
※参考までに宇都宮から東京都中心部までは約120kmになります。
しかしながら午前中に群馬県の伊勢崎市まで別作業で足を延ばしていたため
伊勢崎市からの距離で計測すると55km。
丁度55kmというと栃木県内においては宇都宮から那須塩原市までの距離に相当します。
数字のマジックで140kmの距離が55kmになりました。
どうですか?
ぐっと身近に感じられるようになりませんか?
しかしながら実際に走破する総距離には変わりはないのですが。。。
さてみなかみ町ですが、かつての水上町、月夜野町、新治村の合併によって町名が現在のように変わりました。
関東地方唯一の豪雪地帯で、気候区分は日本海側になります。
町内には水上温泉や猿ヶ京温泉など全国区の温泉郷が複数ございます。
群馬県最北の新幹線駅「上毛高原駅」もございます。
群馬県みなかみ町 : http://www.town.minakami.gunma.jp/
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今回の出張サポートは1週間程前にご相談をいただいたのがきっかけです。
大学生の息子様が使用している富士通製のノートパソコン。
画面表示が日増しにおかしくなり、最早通常使用にも支障が生じるレベルにまで達し修理が避けられない状況とご判断。
お客様はメーカーである富士通様へ修理見積もりを取ってもらったのですが、やはりメーカー様。
強気の値段設定。
約60,000円近い費用に悩んだ挙句修理をキャンセル。
しかし購入当時それ相応の金額をしたPCのため買い替えるのはもっと嫌。
何とか低予算で修理できないものかとネットで検索。
他県にはなるのですが当店を見つけ出しご相談をくださったのです。
お客様のご利用PCは2013年製の富士通ノートPC AH77/M
本体色はガーネットレッド。
真紅のボディがまぶしい高級感あふれるデザインのPCです。
富士通製ノートPC AH77/M : http://www.fmworld.net/fmv/ah/1310/
CPUにはクアッドコアのIntel Core i7-4702HQを搭載し、その性能は4年経過した現在でも十分通用するレベルのマシン。
私自身もこれだけの性能を併せ持ったマシンであればおいそれと買い換えるのは忍びない。
何としても修理して使い続けたいという気持ちになると思います。
こちらの機種はタッチパネル搭載になりますが、液晶パネルの交換のみで済めばタッチパネルには交換などの
影響は一切およびません。
そのことからお見積り金額の概算を算出し、お電話でご案内させていただきました。
お見積り提示後お客様からは即答で修理を正式に依頼したいと回答をいただきました。
なんでも聞くところによるとメーカー様が提示された修理費用の半額以下だったそうで。。。
久々に即決で修理のご依頼をいただきました。
しかしお客様からは次のような条件が。。
1. 郵送修理の場合、過去に運送会社が郵送事故を起こしたことがあり極力利用を避けたい。
2. 遠方交通費が発生しても構わないので、自宅まで修理に来て貰えないか。
3. 実際に液晶パネルを交換している様子をこの目に焼き付けたい。
こちらのPCは大学生の息子様がお使いになられているとのことでした。
レポートの提出までには余裕があるので修理はそれほど急がないと嬉しいご提案も。
といいますのもこの手の保守用、修理用の液晶パネルは海外製であることが多く、必然と仕入れ先も海外となり
納期に時間が掛かることが難点でした。
先にご利用PCの型式名などを頂戴しておりましたので、出張に合わせて事前に交換用の液晶パネルの手配を
済ませることができました。
現地にお伺いしてからPCの型式名などが分かった場合、その時点から保守用パーツの手配をすることになりますので
お時間も余計にいただくことになりますし、何より再訪問などで費用も余計に掛かってしまうという難点もございます。
その点事前にPCの型式名やモデル名を教えていただけるのは本当にありがたいことです。
交換用の液晶パネルを片手に午前の伊勢崎市の作業を終え国道17号線を北上中。
伊勢崎からは下道のみの利用でも約50分ほどでお客様の待つみなかみ町に無事到着。
ご挨拶もそこそこに早速PCを拝見させていただくことに。
お電話で予め申告いただいていた通りのモデル富士通 AH77/M
2013年発売のWindows8.1搭載PCです。
試しに電源ボタンを押してみると画面は一応映るようです。
Windowsも起動しておりますが。。。。。少し時間が経過すると画面の表示に違和感が。
色調の表示が明らかにおかしい。しかも先に表示した画面の残像が残ってします。
見づらいことこの上ありません。
どうみても液晶パネルに問題があることは確定のようです。
液晶パネルの交換にあたり、現在装着されているパネルを取り外す作業に着手します。
まずは液晶パネルを取り外すために本体を裏返します。
なぜ裏返すのかというと内蔵されているバッテリーを取り外すのが目的でもあります。
バッテリーを装着したまま液晶パネルの取り外しなどを行いますと場合によっては配線関係のショートを引き起こす
こともあるための予防措置になります。
このカバーはヘラやコテを使うと簡単に取り外せます。
見えてきた赤色の背面カバーを固定しているネジをドライバーを駆使し取り外していきます。
ネジを取り外した後に背面カバーを手前方向へスライドすると外すことができます。
最近のノートPCではこのように簡単にバッテリーの脱着が行えない仕様のモデルが増えてきております。
じつにユーザー泣かせと言えます。
バッテリー下側のスライド式のロックをずらすとバッテリーを外せます。
バッテリーが劣化した場合、一般のお客様では交換するのも一苦労な構造には辟易させられます。
この状態ではACアダプターを装着しなければ通電させることもできません。
これでく安心して液晶パネルの取り外しが行えるようになりました。
液晶パネルを取り外すにあたりヒンジ部のネジを外していきます。
外した後のネジは無くさぬよう大事に管理して下さい。
ネジを外すことでヒンジ部の保護カバーを外せるようになります。
これも周囲を傷つけぬ様慎重に取り外していきます。
ヒンジ部のネジ&保護カバーを取り外したことで液晶パネル前面のタッチスクリーンを画面上方へスライドし作業を
しやすい位置へ移動させます。
タッチスクリーン周辺にはPC本体から複数の信号線が接続されております。
1本でも断線すればタッチパネルの動作に支障を及ぼしますので力加減には気を付けたいところです。
タッチスクリーンを画面から移動させると、ここで液晶パネルと感動のご対面。
パネルを固定している4か所のネジを外すせば思ったほか簡単にパネルを取り外せます。
どこか寂しげで哀愁が漂っているようです。
「早くパネルを装着しろ!」
と心の声も聞こえてくるようです。
LEDパネルのため非常に薄型となっております。
非常にデリケートな部品ですので、破損や汚損をさせぬよう扱いは慎重に慎重に。
作業開始から約40分ほどで交換用パネルの装着が完了しました。
どうでしょう?
発色よくなっているのが分かるでしょうか?
※交換前の通電画面の画像を残していなかったので比較のしようがありませんが。。
お客様にも満足していただけ、大学生の息子様さんにも納得していただけ気持ちよく帰路に着くことができました。
参考までに今回発生した費用です。
液晶パネル交換作業料 8,400円
遠方交通費 8,400円
交換用液晶パネル機器代 12,200円
割引 ‐1,000円
合計 28,000円
※群馬県みなかみ町のため遠方交通費が8,400円掛かっております。
※郵送修理受付時の場合、交通費は掛かりませんが機器発送時の往復の送料はご負担いただいております。
通常遠方のお客様へはより安価な郵送修理をご案内しておりますが、お客様にも事情があることも存じ上げております。
当店ではお客様の要望に応じて出張、郵送受付と柔軟に切り替えたうえで対応させていただくことも可能です。
遠方であっても喜んで出張させていただきますので、ぜひご検討ください。
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みなかみ町での作業も終え、さぁ待望の自由時間、自由行動。
当店では遠方出張の場合、作業完了後は基本直帰が認められています。
はるばる訪れたみなかみ町。
ある場所に行きたくて昨晩からうずうずしておりました。
目的地はJR上越線の土合(どあい)駅です。
ここでピーンときた方は同士だと勝手に解釈します。
JR土合駅とは群馬県と新潟県の県境に位置する境界駅で、谷川岳登山時の玄関駅です。
もちろん有名なのには理由がありますがそれについては後ほど。
みなかみ町中心部からJR土合駅に向かうために国道17号線から分岐する国道291号線に舵を切ります。
自然豊かな沿道の景色を楽しみながら北上していくと、JR湯檜曽(ゆびそ)駅が見えてきました。
湯檜曽駅、土合駅といい上越線には変わった駅名が多いのが特徴です。
この駅もトンネル駅として有名なので駅構内を探索してみることに。
JR湯檜曽駅
コンクリート造りのちょっと奇特な駅舎。
現在の駅舎は平成22年にリニューアルされたものになります。
駅舎への出入り口はご覧の通り通路スペースが狭くなっております。
これは雪が駅舎内に入るのを防ぐためにこのような造りになったのでしょうか?
日差しの入り込む左手が上り線ホームへ。
暗がりになっている右手が下り線ホームへと通じています。
湯檜曽駅の時刻表になります。
ご覧の通りのローカル線です。
しかし貨物列車も通ることから重要な路線ではあります。
※湯檜曽駅は無人駅ですので入場券を購入されなくともホームまでは足を運ぶことが可能です。
逸る気持ちを抑えつつ、まずは上り線ホームを探索してみることにしました。
上り線ホームはご覧の通り開放的でトンネルはありません。
画像は高崎、上野方面を眺めた様子です。
ここまでの画像で線路が単線じゃないか言う方もいらっしゃると思いますがご安心を。
下り線ホームは別にきちんとありますので。
冷暖房完備では無いためこれからの季節は長居するのは堪えそうです。。
無機質なコンクリートの壁が続くさまは駅では無くシェルターの中を彷彿とさせられます。
トンネル自体は異様に長いという訳ではなく5分も歩けばホームが見えてきます。
乗車目的の方は誰一人としておりませんでしたが、私同様見学目的の方が数名おられました。
照明があるからいいものの停電になった時は冷や汗ものです。
駅名表示版には 「湯檜曽」 、行先は 「土合」 と表記されております。
ホームはトンネル内に設けられておりますので緊急時のためでしょうか?
出口までの距離が案内されておりました。
上りとなる水上方面へは0.2km これはそう遠くない距離です。
しかし
下り方面となる土合方面への距離が半端ありません。
その距離なんと13.3km。
湯檜曽駅から続くトンネルが隣の土合駅から先新潟県まで跨っておりこのような距離数になっているのです。
新幹線が停車する訳でもないのに異常に長いホームには恐怖さえ感じます。
照明がある部分はまだしばらく続きます。
列車の往来するトンネル内は完全に光の見えない闇の世界。
興味本位で決してホームから降りたりしないでください。
冗談抜きで危険ですので。
トンネル出口が近いため日差しが入っているのがお分かりになるかと。
向きが違うだけでここまで明るさが違うホームもそうお目に掛かれません。
駅間距離は車だと約10分。
そう遠くありません。
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湯檜曽駅から先に進むと画像のような光景に出くわします。
モダンなレンガ造りの橋脚が上越線です。
朱色のオシャレな橋が車道になっております。
素晴らしい光景だったため付近に車を停めて暫し撮影タイム。
湯檜曽川に架かる橋から水上方面を眺めた光景です。
川のせせらぎが心地よく季節が夏だったら水遊びに一興したいところです。
ちなみに上越線は開業当初は単線でした。
現在の上り線のみでの開業でした。
上り線路は湯檜曽駅から先でループを描き、勾配を稼ぎながら土合駅に繋がっております。
これはかつての土木技術は現在に比べ未熟でトンネルの掘削すら大変なものでした。
また列車を牽引する機関車も非力で急勾配を登りきるのは困難だったのです。
そのためループ線で勾配を稼ぎながら群馬・新潟の上越国境を超えるに至ったという次第です。
後になってから開業した下り線は土木技術もより進んだことでループ線ではなく長大な新清水トンネルの掘削などで
路線もほぼ直線になったのです。
JR湯檜曽駅 : https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%AF%E6%AA%9C%E6%9B%BD%E9%A7%85
土合駅まで探索してきましたので続きはその弐で紹介させていただきます。
群馬県みなかみ町 富士通製ノートPC AH77/M 液晶パネルの交換修理 その弐
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