石川県金沢市 IOデータ製 LAN DISK HDL-GT1.0 Raid5環境 HDD物理障
4月に入りましたが相も変わらずNAS関連のトラブルは絶えません。
今回は北陸地方、石川県金沢市のとある医療機関様よりNASのデータ復旧のご相談をいただきました。
金沢と聞けば
加賀百万石、兼六園、、金箔。
そして忘れてならないのが2015年3月に開業した北陸新幹線。
当店スタッフの中に鉄道好きがおりまして北陸新幹線の開業当日2015年3月14日
群馬県の安中榛名駅まで遠征し一番列車を撮影してきた猛者がおります。
ある程度時間も経過しタイムリーな話題ではありませんが紹介させていただきます。
ちなみに宇都宮市から安中榛名駅まで高速道路利用で所要時間約1時間40分ほど。
一番列車を撮影するために現地には前日入りしたと知りそのバイタリティには驚かされました。
安中榛名駅から長野方。
上り一番列車の最速達タイプの列車「かがやき号」が通過するところです。
安中榛名駅から東京方。
下り一番列車の「かがやき号」が通過するところです。
残念ながら安中榛名駅には「かがやき号」「はくたか号」は停まりません。
各駅停車型長野発着「あさま号」のみの停車となります。
撮影に遠征したスタッフ曰く
「安中榛名駅は利用客が少ないので撮影には向いている」
とのこと。
入場券140円で新幹線ホームへ入場でき2時間という制限時間はありますが
このように有意義な時間の使い方もあるのですね。
趣味へ対する情熱は人ぞれですが休暇を取得するために前日までにしっかりと業務を消化する
その行動力当方も見習わなければいけないとつくづく感じます。
次に金沢といえば外せないのが金沢駅です。
とりわけすごいのが世界で一番美しい駅14選に日本国内で唯一選ばれたという話題でしょうか。
金沢駅の東口(兼六園側)
金沢はこの東口側がメイン玄関となります。
朱色で装飾された鼓(つづみ)門
「もてなしドーム」と言われるガラス張りの天井アーチ
歴史と近未来が融合した見どころある駅になっており金沢に訪れた観光客の大多数がこの鼓門の撮影をするみたいです。
日中よりもライトアップされる夜間の方が撮影する際には絵になります。
恒例のゆるキャラ紹介。
厳密には金沢市のゆるキャラは存在しないため石川県のゆるキャラを紹介します。
石川県のゆるキャラ「ひゃくまんさん」
北陸新幹線開業のPR目的で作製されたキャラクターで
石川県の郷土品「加賀八幡起上り」をモチーフに、ボディには加賀友禅や九谷焼をイメージした華やかな模様があしらわれております。
・・・がネット界では「かわいくない」など否定的な意見もあるようですが奈良県の公式キャラクターである
「せんとくん」も登場した初期は各方面から否定的な意見が起こりました。
・・・・が今では定着しているようです。(?)
地域は異なりますが「ひゃくまんさん」も時間を掛けて県民の間に浸透していくことでしょう。
・・・・・・・
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・・・
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やっと本題に入ります。
今回お客様よりご相談いただいた症状ですが
?社内で使用していたNASで内蔵HDDに障害が起きたことを示す”デグレードモード”状態になってしまった。
?デグレードモードを回避するためにHDDの交換を社内のスタッフへ任せたが、誤って障害の起きていないHDDと交換。
?その後Raidのリビルド作業を実施したが、処理の途中で誤りに気付きリビルト中にHDDの入れ替えを強行。
?Raid5環境で運用してためデグレードモードでも辛うじてNAS内へアクセスできていたが、上記??の誤判断、誤操作により
一切アクセスできない状況に。
と本来であればRaid5環境ですので内蔵HDD1台の障害であればデグレードモードにて優先的に重要データのバックアップを率先して行うべきでした。
デグレードモードとは
RAIDパリティを使用して障害ディスクのデータを再構築し、正常なディスクのみの構成で運用できる技術です。
また換装するHDDの誤りに気付いた時点でRaidのリビルト作業を行うべきではありませんでした。
最後にRaidリビルト実施中にHDDの脱着を行ったことはかなりまずいと言えます。
このように今回は回避可能な問題であったものが、ヒューマンエラーにより事が大きくなってしまいました。
作業を担当されたスタッフ様からは
「何とかデータだけでも戻してほしい」
「NASは使えなくなってもよい」
と沈痛な声でご依頼をいただきました。
これはどの機種でも共通して言えますがRaidのリビルト処理を安易な気持ちで中断してはいけません。
パソコンなどの強制終了とは訳が違います。
また今回のような専門的な作業は本来は内部スタッフ様ではなく、外部専門業者へ依頼すべきでした。
コストを削ったつもりが結果的に損失の方が大きくなってしまったという最悪のパターンです。
郵送で送られて参りましたIOデータ製NAS
LAN DISK HDL-GT1.0
2006年発売とかれこれ10年以上前の機器となります。
この当時でRaid5対応のNASは普及モデルにはありませんので、金額もそれなりにしたことでしょう。
LAN DISK本体を通しては正常にアクセスができないため内蔵のHDDを取り出し仮想Raidを構築することにいたしました。
Raid5対応の上級機器になると内蔵のHDDも簡単には取り外せません。
専用の鍵で施錠されておりますので。
今回郵送されてきたLAN DISKはHDDを取り外すための鍵をお客様が紛失されたため当店の管理品であるスペアキーにて開錠。
専用鍵とは唄っていますが型番毎に共通になっており、流用可能です。
ちなみにこの鍵は万が一紛失した場合でもメーカー様から購入可能ですよ。
※送料含め約3,000円ほどです。
アイオープラザHDL-GT・XR・XV用ロックキー購入ページ:http://www.ioplaza.jp/shop/g/g60-10151-001/
購入した鍵を利用して開錠しHDDを故意に外す、破壊することも可能ですのであまり鍵としての役目は過信しない方が良いでしょう。
専用鍵を使用し内蔵HDDを取り外したところです。
1台1台が専用ケースに収納されています。
全てのHDDを取り外した状態です。
このように内部はがらんどうです。
取り外したHDD4台で仮想的にRaidを構築しデータの復旧を進めていきます。
物理障害発生のHDDは1台でしたのでRaid5の持っている能力で時間はやや要しましたが高い精度でデータを復元することが叶いました。
機器到着から中3日ほどで作業完了。
悪条件でしたが無事データ復旧に成功。
パソコンサポートPCわんだでは 鍵を紛失した各社NASやデグレードモードに陥った状態のNASで
あってもデータを復旧することが可能です。
※但し物理障害の損傷度合いが激しい場合は例外もございます。
参考までに今回発生した費用です。
データ復旧作業料(Raid5環境) 45,000円
復旧データ保存用HDD機器代(500GB) 4,320円
割引 ‐2,320円
合計 47,000円
※機器返却時の送料はお客様負担となります。
石川県金沢市でIOデータ社のLAN DISKの物理障害やRaid5でのトラブル、内蔵HDDの障害に伴うデータ復旧などで困ったら