栃木県佐野市 Buffalo TeraStationのWebAccess設定、NTTルーターOG8
外出先から社内や自宅のPC、サーバー、NASへアクセスする手段は様々ですが
以前はVPNなどの専用回線を利用しなければ接続できませんでした。
その後インターネット技術の進歩とサービスの低廉化により固定IPやDDNSを利用することで
安価にリモートアクセスサービスを利用することが可能となりました。
しかし現在では一切ランニングコストを掛けずにこのリモートアクセスサービスを利用できるの
ですから時間の流れ技術の進歩にはただ驚かされるばかりです。
今回は外出先から事務所に設置したファイルサーバーとなるNASへのリモートアクセスで
お困りのお客様よりお問い合わせをいただきました。
お客様のお住まいは栃木県佐野市。
佐野市といえば佐野ラーメンが有名ですが、個人的にはいもフライも捨てがたいです。
群馬、佐野、足利エリアに多いコンビニ「セーブオン」さんのホットスナックコーナーにある
いもフライにはいつも空腹時に小腹を助けてもらっております。
ソースを少しかけたものがお気に入りです。
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さて本題に戻ります。
お客様はBuffalo社のNAS TeraStationをご利用で、これまでは社内のPCのみでの運用を
されておりました。
しかし調べてみるとTeraStationには外出先からファイルへアクセス可能な WebAccess なる
優れた機能があることを発見。
ご自身で試行錯誤の末設定をされたのですが、どうやっても外出先からはアクセスできず当店
に出張サポートのご依頼をされたといういきさつがございます。
TeraStationに限らずBuffalo社のNASには外出先からファイルへリモートアクセス可能な
WebAccessという機能が備わっております。
もちろん設定さえすれば月々の費用など一切かからないというのですから太っ腹です。
しかし設定を行うには次の条件を満たす必要がございます。
1.TeraStation、LinkStation本体の管理画面よりWebAccess機能が有効になっている必要がある。
2.BuffaloNAS.comネーム の登録を行う必要があります。
3.スマホなどからWebAccessを利用される際には専用アプリWebAccessをインストールする必要
がある。
4.ご利用のブロードバンドルーターのポート解放(ポートフォワーディング)を行う必要がある。
特に上記4のポート解放がご利用のルーターによっては躓きやすい箇所となります。
Buffalo WebAccess : http://buffalo.jp/products/digitalkaden/mobile/app/webaccess-win/
客先の環境を調べてみるとやはり設置されているルーターが一般に流通しているものとは
異なるタイプでした。
NTTのひかり電話オフィスタイプ対応のルーター OG810Xa
ビジネスホンでのひかり電話利用に対応した法人様向けの機器です。
そのため一般的な個人ユーザーの方がお目にする機会はそうそうありません。
お客様へヒアリングをとってみるとやはりこのルーターへのポート解放(ポートフォワーディング)
は実施していないとの回答でした。
業務用ルーターということもあり管理画面へアクセスするには度胸が必要となりますが、一応
付属のマニュアルに従えば管理画面へアクセスすることは可能です。
ログインパスワードが不明だからと言って安易にルーターの初期化だけは行わないで下さい。
ビジネスホンが接続されている可能性がございますので電話が利用できないなどの大問題に
つながる恐れもありますので。。。
ポート解放を行うにあたりご利用のルーターやメーカーなどによってこの項目名が千差万別
実に様々な名称が設けられております。
通常NTTのルーターですと
「静的IPマスカレード設定」と記載されている場合が多いのですがこちらの機種では異なるようです。
「IPv6/IPv4トランスレーター設定」を記載されておりました。
表記が異なりますため見逃しがちになりますので目を凝らして注視してみてください。
他機種のルーターですと
「IPNATマスカレード設定」や「ポートフォワーディング設定」と表示されている場合もございます。
この辺の表記については厳格な統一はないため慣れるまでは苦労しそうです。
上記の「IPv6/IPv4トランスレーター設定」設定項目にWebAccess用に設けたローカル側のIPアドレスと
ポート番号を投入。
後は設定を反映させるためにルーターを再起動させるのみです。
※ルーターの再起動に伴いひかり電話の通話が切断されますのでご注意ください。
後はWebAccess先となるTeraStation側の設定を確認していきます。
お客様自身でWebAccessの設定を途中までされていらっしゃるとのことでしたが念のため
TetaStation管理画面より現在の設定状況を確認させていただきました。
TeraStation管理画面へアクセスし、WebAccessの設定項目を開いていきます。
Buffalo社の提供する無料のリモートアクセスサービスである
BuffaloNAS.comサービスの登録状況の確認画面です。
こちらも確認する限りでは問題なく登録は済んでおります。
現にローカルのLAN内ではWebAccessができているのですからこの辺は問題無しと判断いたしました。
外出先からのアクセス状況を確認するためPCを1台あえて社外へ持ち出しポケットWiFiを利用して
インターネット接続。
ブラウザを開き上記で確認したBuffaloNAS.comネームとキーを入力します。
きちんとブラウザを通し、社内へ設置したTeraStationのファイルを開くことができました。
これにはお客様も大喜びのご様子でした。
半年間悶々とした霧が払しょくされ実にスッキリしたとのコメントをいただきました。
最後にスマホからもWebAccesされたいとのリクエストをいただきましたので折角ですから
こちらはサービスで作業を承りました。
App Storeへアクセスし、Buffalo社提供のWebAccessアプリをダウンロード。
念のためアプリは無料で公開されております。
インストールしたアプリを開き画面内の「LinkStation/TeraStation」メニューをタップします。
BuffaloNAS.comサービスで登録したご自身のNAS名とキーを入力します。
問題がなければ画像のようにTeraStationのサムネイルが表示されます。
これでPCとスマホの両方からのWebAccessが可能となりました。
WebAccessは便利な機能ですが使い方を誤ると不正アクセスにより重要ファイルの流出などに
つながります。
必ずアクセスする際のキーは単純明快なものは避けるよう設定を行ってください。
可能であればアクセス先となるNAS側でアクセス制限などの設定を不可してあげるなどの
対策も有効な手段です。
参考までに今回作業で発生した費用です。
WebAccess設定作業料 9,450円
割引 ‐1,000円
合計 8,450円
※作業時間1.5時間以内での作業料金となります。
※WebAccessのアクセス確認の検証作業も含めた金額となります。
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宇都宮へ戻る前に少しだけ寄り道を
佐野市で寺社仏閣といえば佐野厄除け大師が有名です。
各種メディアでも宣伝されておりその知名度はすでに全国区。
今回訪れた佐野市の赤見地区には知る人ぞ知る名所磯山弁財天がございます。
磯山弁財天はすぐ近くに環境省認定の日本名水100選にも選出された出流原弁天池があります。
勿論栃木県の天然記念物にも指定されております。
そんな隠れた名所である磯山弁財天を参拝して参りました。
門を抜けるとやや急な石段の洗礼が待ち構えております。
段数はそれほど多くないのがありがたかったです。
石段を抜けると境内が目に入ってきました。
正門同様朱色が主体となっております。
磯山弁財天は日本の神社建築でも珍しい懸(あがた)造りといわれる神社建築で作られております。
また高台の上に境内があるため天気のいい日には素晴らしい眺望が期待できます。
境内に掲げられていた彫刻です。
彩色も素晴らしくしばし見とれてしまいました。
弁財天様は七福神の一人でもあり蛇や竜の化身という言い伝えがあります。
そんなことから磯山弁財天にも磯山の大蛇として、蛇の石造やオブジェクトなど多数見られます。
無事参拝を終え宇都宮への帰路に着きました。
佐野 磯山弁財天 : https://www.tochigiji.or.jp/spot/6189/
栃木県佐野市でTeraStation、LinkStationのWebAccess、リモートアクセス、業務用ルーターのポート解放などで困ったら