栃木県小山市 Windows Liveメール から Outlook へのデータ移行

SNSサービスの台頭により、利用する方がめっきり減ってきたEメール

若い世代の間では死語になりつつあるとの噂を聞き大変驚かされました。

それでもビジネスシーンではEメールの地位はまだまだ健在です。

ここで頭を悩ませるのがメールソフト

そうEメールは最近ではブラウザを通しWebメールというスタイルで利用できるようになりましたが
多くの利用者様は専用のメールソフトへアカウントの設定を施しメールの利用をされていると思われます。

かくいう私めもEメールは専用ソフトを介し利用をしています。

代表的なものはやはりWindows を世に送り出したMicrosoft社の「 Windows Liveメール 」 
ではないかと。

かつての「 Outlook Express 」 その後リリースされた 「 Windowsメール 」の後継が 
Windows Live メールです。
※ちなみに2017年1月10日にサポート終了とMicrosoft社の公式サイトでもアナウンスされています。

livemail-outlook0.jpg
Microosftの公式サイトに掲載されているアナウンス

Microsoft Windows Essentials2012 サポート終了のお知らせ


それでも利用が出来なくなった訳ではありません。

現在市販されているWindows10搭載PCでは  「 Windows Liveメール 」 はプレインストールされていません。
もちろん公式サイトから新規にダウンロードをすることも不可ですが、当店へサポートを依頼されるお客様の中には
使い慣れた 「 Windows Liveメール 」 をインストールしてくれという依頼が稀にあります。
※当店ではWindows Liveメール2012 の新規インストールも可能です。

しかしながらMicrosoft社がサポートを終了している訳でありますので、可能であれば早々に他メールソフトへ
移行された方が企業様は運用上起こり得る問題を回避できることが期待できます。

今回は上記のメールソフトの移行の問題でお客様より問い合わせをいただきました。

お客様は栃木県小山市に拠点を構える事業所様。


これまで社内のメールソフトは Outlook Express 時代からの流れを組む 「 Windows Live メール 」 をご利用でした。

ところがPCをWindows10へアップグレードして約1年が経ったあたりから何かとエラーを吐くようになったそうです。
・起動をすればエラー
・送受信を実施すればエラー
・メールを終了してもエラー

あまりにもエラーが頻発するのでお客様もかなり心配になられたそうです。

そこであのMicrosoft社の 「 Windows Liveメール 」 のサポート終了の知らせが他メールソフトへの移行を決断させる
きっかけとなった模様。


社内でも協議をし上席様の了解が得られたため晴れて当店へサポートを依頼されることが決定いたしました。 


お客様の事業所の所在地である小山市は当修理日記でも何度もご紹介しておりますが、栃木県南地方の拠点都市で
栃木県第二の都市として今後も発展が期待される街です。


栃木県小山市 (小山市公式サイト)


宇都宮から小山市までは高速道路が走っていません。
しかし国道新4号線を利用すれば約40分前後でアクセス可能なんです。
※国道新4号線ですが、利用者の間では ”高速4号線” の愛称で呼ばれております。


早速お客様の事業所へお伺いさせていただき問題のPCを拝見させていただきました。


livemail-outlook1.jpg
PCのデスクトップには Windows Live メールのアイコンがあることが目に入りました。

他にも3台PCがありましたが、同様の利用環境でした。


livemail-outlook2.jpg
Windows Liveメールのバージョンは ” 2012 ”

Windows Liveメールの最終バージョンとなります。

このWindows Live メールの送受信の全データやアドレス帳を移行するにあたり、移行先となるメールソフトの下準備を
済ませます。

今回移行先のメールソフトにチョイスしたのは同じくMicrosoft社のメールソフト 「 Outlook2013 」
かつて存在した 「 Outlook Express 」 とは別系統の Microsoft Office シリーズの流れを組むソフトになります。

Windows Liveメールのサポートが切れた今このOutlookが救世主になります。
もちろんMicrosoft社のサポートもWindows Updateでしっかりとなされていますし、動作面でも安定はしておりますので
安心して移行することが可能です。


移行先の Outlook2013  を下準備するためにデスクトップ上のアイコンをクリックし初回起動します。

livemail-outlook4.jpg
起動後にメールアカウントの設定画面が表示されますが、今回はWindows Liveメールからアカウントの設定も
引き継ぎますので設定はパスします。

□電子メールアカウントを設定しないで、Outlookを使う(U)
チェックボックスをクリックし、「完了」をクリックします。

その後起動した Outlook2013 を即終了します。


livemail-outlook6.jpg
続いてメールデータ以降元となる Windos Liveメール を起動。

起動しましたら
「 ファイル 」 → 「 電子メールのエクスポート 」 →  「 電子メールメッセージ 」
の順にクリックしていきます。


livemail-outlook7.jpg
その後 「  Windows Liveメール エクスポート 画面 」 が表示されます。

プログラムの選択 より 「 Microsoft Exchange 」  を選択し 次へ をクリックします。


livemail-outlook8.jpg
するとデータ以降先となる Outlook2013 で作成した プロファイル を選択する画面が表示されます。

ここでは移行先のプロファイルを間違うことのないよう指定します。



livemail-outlook9.jpg
Windows Liveメール 」 より移行先の 「 Outlook2013 」 へ移行すべき対象のフォルダを指定します。

この作業は重要な部分になりますので、ミスのないよう慎重に進めて参りましょう。
おすすめは 「 すべてのフォルダーを選択 」 です。



livemail-outlook10.jpg
データ量にもよりますが、エクスポート自体はすぐに終わります。
あまりの呆気なさに拍子抜けするかもしれません。



livemail-outlook11.jpg
メールの送受信データのエクスポートが終わりましたら、残りはあって便利なアドレス帳の移行です。

Windows Liveメールを起動し、まずは 「 アドレス帳 」 を開きます。

そしてエクスポートから 「 カンマ区切 (.CSV) 」 を選択し、アドレス帳データを外部へ払い出します。


livemail-outlook12.jpg
アドレス帳のエクスポートは汎用性の高い CSV形式 で払い出します。

ここで注意点があります。
エクスポートをする際ですが、移行後にエラーが発生しますので「名」 「姓」 のチェックは予め外しておきましょう。


livemail-outlook13.jpg
CSV形式で任意の場所へとエクスポートされたアドレス帳データ。

これで終わりではありません。
移行に合わせて仕込みが必要になるのです。


livemail-outlook14.jpg
エクスポートしたアドレス帳データですが、このままOutlookへインポートしてしまうと、文字化けが起きてしまうのです。

それを回避するためにデータの加工が必須になります。
対策を施すためにエクスポートしたアドレス帳データをメモ帳で開きます。



livemail-outlook15.jpg
メモ帳で開きましたら内容はそのまま手つかずにしておきます。

ここで需要なのは文字コードの条件を 「 UTF-8 」 から 「 ANSI 」 形式に変換することです。

この文字コードの変更はメモ帳で開いたファイルを保存する際に名前を付けて保存を選択します。
その際に文字コードを選択できる箇所がありますので見逃しのないように。


メールデータ、アドレス帳データの移行にあたっての仕込みが終わりましたら、移行先となる Outlook2013 を起動します。

livemail-outlook17.jpg
左上の 「ファイル」から 「開く/エクスポート」 を選択します。

その後 「インポート/エクスポート」 をクリックします。


livemail-outlook18.jpg
「 インポート/エクスポートウィザード 」 が開きましたら
「他のプログラムまたはファイルからのインポート」 
を迷うことなく選択します。


livemail-outlook19.jpg
ファイルのインポートから「インポートするファイルの種類を選択してください」 より
「 テキストファイル(カンマ区切り) 」 をクリックします。


livemail-outlook20.jpg
インポートするファイルを 「参照」タブから探しだし 見つかりましたら 「開く」をクリック。



livemail-outlook21.jpg
メールデータのインポート作業もいよいよ終盤です。

「ファイルのインポート」 から 移行先のアドレス帳を 「参照ボタン」から探し出し、次へと進めていきます。

ここでインポート先のフォルダが 「連絡先」 になっていることを要確認。

あとは待つだけ
数分後、Windows Liveメールから、Outlook2013 へと無事アドレス帳データも移行されたことが確認できました。

当店の料金追加の分かれ目となる作業時間60分以内で無事作業を終えることができ、お客様も私もホッと胸を
撫で下ろすのでした。


Microsoft社のサポートが終了しようが自分には関係ない」
「使い慣れた Windows Liveメールと心中する覚悟だ」
「サポートが終了していても、現に今使えているではないか?」

とこの件に関しては実に様々なご意見をお客様より頂戴しております。

しかしながらやはり開発会社のサポートが終了したソフト・アプリを使い続けるのはリスクがあるわけで...
またいつ使えなくなっても大丈夫なように事前に他メールソフトへアカウント環境を移行されることを当店では
強く強く推奨しております。


参考までに今回発生した費用です。
作業料 6,300円       
割引  -1,000円
合計   5,300円
※作業時間60分以内時の料金となります。




メールデータの移行やバックアップ、PC入れ替えに伴うメールアカウントの再設定などなど
お困りの際はパソコンサポートPCわんだまで気兼ねなくご相談ください。






さて作業も無事終わりましたのでここらで少々道草をさせていただきます。

歴史好きの方そうでない方含め日本人ならば天下分け目の合戦 「 関ヶ原の戦い 」 を知らない方は
いないのではないでしょうか?

そうここ小山市にはかの関ヶ原の戦いに関連する場所があるんです。

「 小山評定(おやまひょうてい) 」

あまり聞いたことがないワードですが、その詳細を紐解くと実に興味深いと思えるもので、日本の史実を大きく
動かしたともされる出来事なのです。


小山評定については後ほど改めて紹介をさせていただくとして、まず訪れたのは 「 須賀神社 」

小山市街中心部に祀られているこの神社は今から1,000年以上前の940年(平安時代)に、当時栄華を誇った
藤原氏の子孫である藤原秀郷公が現在の小山市東部に創建したのが始まりとされています。

その後かつての小山市一体を統治した小山氏の手によって現在の地へと遷座
須賀神社は小山氏の崇敬の元、小山城の守護神として仰がれるようになったのでした。


・ ・ ・ という訳で前置きはさておき須賀神社へと向かいます。

アクセスは旧国道4号線沿いで小山市役所のすぐ近く。
境内内には駐車場スペースもありましたので車で来られても問題はないようです。


DSC_0015_201805200208317fa.jpg
須賀神社の正面にそびえ立つ鳥居
正式名称は二の鳥居

ちなみに一の鳥居があるのは国道を渡った先、参道の最東端になります。
※今回は時間の関係からそちらは拝見できず。


DSC_0012_201805200208303e4.jpg
須賀神社入り口の石鳥居の手前に立つ石碑
「 小山評定之碑 」 
と刻まれております。

その上には 「 徳川家康 」 の表記があることを発見。

じつは徳川家康公は関ヶ原での戦勝祈願をここ須賀神社で行ったと言い伝えられています。
それを記念してこちらの石碑が建てられたようです。


DSC_0011_20180520020829659.jpg
一の鳥居を真正面から見たところです。
画像では切れていますが手前には須賀神社と刻まれた石碑もあります。

それではいざ参道を抜けて境内へ。。。。


DSC_0001_20180520020827bbf.jpg
一の鳥居を抜け参道を抜けると見えてくるのがこちらの神門(しんもん)

この先に神社拝殿がございます。


DSC_0002_20180520020828112.jpg
神門まで近付いてみました。

中央の通路にはしっかりと賽銭箱が置かれておりました。

もちろん賽銭を投じ、参拝したことは言うまでもありませんが。。。


IMG_2663.jpg
神門手前に掲示されている境内の案内図。

どこか浮世絵チックな案内図は神社のイメージとマッチしており好印象でした。


DSC_0038_2018052002092667b.jpg
神門を抜けると神社拝殿がその御姿を現します。

かの徳川家康公も祈願したとされる神社。
拝殿を前にしただけで気圧されそうな感じがします。

すべての神社に共通して言えますが、鳥居をぬけ神門を抜けた先は別世界。
凛とした空気に静寂感、厳かな雰囲気が漂い身や気の緩みを引き締めてくれます。


DSC_0039_20180520020928049.jpg
それでは神社拝殿を前にしてしっかりと参拝をします。

二礼、二拍手、一礼

いいことがありますようにと祈願いたしました。



DSC_0051_20180520020929388.jpg
参拝を終え視線を先に向けると何やら神聖なる切り株の存在が気になりました。

須賀神社の御神木とされる樅の木の切り株です。

かつてこの場所から天高く伸びていた樅の木。
その高さ故に段々と幹が拝殿の方に傾いてきたそうです。

拝殿を守るために幹を切り詰め現在のような姿になったとされています。
以上大正時代のお話でした。



DSC_0059_20180520020931783.jpg
須賀神社の境内は思いのほか広く、南門と北門が設けられています。

画像は南門を抜けた先に鎮座していた狛犬と獅子の像です。


DSC_0055_20180527005443d12.jpg
南門の先にある石碑

須賀神社を現在の地へと遷座し、小山城の城主として長らく小山市一帯を統治していた小山氏の石碑です。

石碑が二つあるのは 左から順に 「小山朝政公」、「小山義政公」 のものとなります。


DSC_0067_201805270054456e0.jpg
境内を見終え参道を戻る途中で大事なものを見落としていることに気が付きました。

そう須賀神社創建の立役者ともいうべき「藤原秀郷公」の石碑です。

雰囲気に飲まれたのか、しばし時が止まったかのように見入ってしまった自分がおりました。


徳川家康公も祈願した須賀神社
小山市内では最も規模が大きく歴史ある神社のため初詣は多くの参拝客で賑わいます。

歴史を知るとこれまで気にしていなかった物にも興味が湧いてくるはずです。

来年の初詣は須賀神社で気まりですね。



須賀神社 (須賀神社公式サイト)






冒頭でも触れました 小山評定

お待たせいたしました。
ここで満を持して説明させていただきます。

天下分け目の合戦となる関ヶ原の戦い

この戦には意外な伏線があったのです。
西軍の一味である会津上杉景勝を打つために小山入りした徳川家康ご一行

ここで風の便りでやがて西軍の将となる石田光成が家康を討つ為に兵をあげたと知るのです。

石田光成と上杉景勝が手を組み上杉討伐に向かった徳川家康を挟み打ちにしようとした企み。

これに対し家康は本多忠勝本多正信井伊直政らの徳川方の武将に加え、福島正則山内一豊など
豊臣秀吉恩顧の武将を集め軍議を開始
「このまま上杉景勝を討伐」
「江戸に引き返し石田光成と決戦」
「家康にはつかず石田光成方につく」

各将の判断を委ねたところ福島正則が光成と対決することを主張し、家康率いる東軍側に優勢な状況が形成された
ことから、舞台は関ヶ原の戦いへと突き進んでいくのでした。


この時行われた軍議は通称 「 小山評定 」 と呼ばれています。
この評定跡があるとされるのが現在の小山市役所の敷地内でございます。



DSC_0090_20180520021026e9e.jpg
小山評定跡のある小山市役所までは須賀神社からは車で5分足らずで到着できます。

市役所の敷地内にあることからあまり観光地的な感じがせず少し残念な気分に...


評定跡と思しき場所には幟が掲げられておりました。


DSC_0076_20180520021021776.jpg
市役所の駐車場の一角にそのスペースはあります。

小山評定跡の碑

ちなみに車は市役所駐車場へ止めることが可能です。


DSC_0083_2018052002102319d.jpg
小山評定跡に建てられた記念碑

時節は4月中旬ですが、遅咲きの八重桜は綺麗に咲いておりました。

自然公園や観光地では無いので芝生にブルーシートを敷いてお弁当といかないのが個人的には惜しいところ


DSC_0084_20180520021023f75.jpg
記念碑へ歩み寄ってみると小山評定の由来に関する記述がなされておりました。

ふむふむ興味深い内容で歴史が益々好きになれそうな感じがします。

小山評定に興味がおありの方は下記サイトを参照してみてはいかがでしょうか?

小山評定とは (とちぎの百様公式サイト)



小山評定跡 (とちぎ旅ネット公式サイト内)


栃木県小山市Windows Liveメールご利用のトラブルやメールアカウントのデータ移行、環境移行で困ったら
栃木県宇都宮市のパソコン修理はパソコンサポートPCわんだ