岡山県津山市 落雷後に電源の入らなくなった富士通FMVFH56RDのマザ

7月上旬に発生した西日本を襲った大雨による未曾有の大水害

この場を借りて被害に遭われた方に対しお見舞い申し上げます。
また亡くなられた方のご冥福を心より捧げさせていただきます。


今回はその水害に遭われたお客様よりパソコン修理のご依頼をいただきました。

お客様の住まいは岡山県中部の津山市
今回の水害による被害はここ津山市も例外ではありませんでした。

大雨により発生した雷でご利用のPCの電源が入らなくなったそうです。
しかし生活が最優先。

環境が落ち着くまでPCの修理は保留にされていたそうですが、この度時間的な余裕が生じたとのことで
当店まで機器を郵送していただきました。



岡山県津山市 (津山市公式サイト)


まず水害によるPCの故障と聞くと真っ先に水没や浸水をイメージしますが、今回は落雷による故障です。

幸いお客様は家財保険に加入されておりました。
よって修理費用は保険会社様請求で対応できる旨をご案内させていただきました。

とりわけ最近は大地震などの自然災害が多く発生しておりますのでこのような特約の付いた保険に対しては
積極的に加入されることをおススメいたします。
※決して当店は保険会社の回し者ではございませんので。。。


郵送で送られてきたPCは富士通製の一体型PC FMVFH56RD
2013年発売のWindows8搭載のPCになります。

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富士通製のFMVFH56RD
CPUにはIntelCore i7 3630QMが搭載されTVチューナーまで内蔵したハイスペックPCとなります。

これ一台あればTVもBDレコーダーも不要なため賃貸物件にお住いの方に大好評のモデルでした。

富士通 FMV ESPRIMO FH56/KD FMVF56KDB (富士通製品情報ページ)


早速初期診断を開始。
するとお客様の申告通り電源が入りません。

...診断の結果

どうやらロジックボードが損傷していることが判明
これは大がかりな修理になることが予想されました。

通常ロジックボードの故障や損傷の場合修理費用も高額になりますが、今回は保険会社様が費用を
負担してくださるので金銭面での障壁はありませんでした。

これが保険非適用の場合、中には修理を断念してしまうお客様もいらっしゃいます。
それだけこのロジックボードという部品の特殊性が窺い知れます。




海外より交換修理用のロジックボードを取り寄せし、お預けになっていた修理作業を進めていきます。


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ボード交換のためにPC本体を裏返します。

そして背面カバーを固定している+ネジをドライバーを駆使して一本一本取り外していきます。


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全ての+ネジを外し裏カバーを剥がすと、金属製の保護カバーが見えてきます。

どうやらこれがラスボスのようです。

ここまでくれば目当てのロジックボードはすぐそこ


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ベールを脱ぎ捨てついにその姿を現わしたロジックボード本体

緑の基盤がロジックボードになります。

画像中央に見えるのはPCのエンジンともいうべきCPUの冷却ファンになります。
ちなみにPC内で最も発熱のスゴイ場所です。

画像右下に見えるのはメモリになります。


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このロジックボードを交換するために接続されている機器や配線を慎重に取り外していきます。

画像中央に位置するのは無線LANカードになります。

左手に見えるのはボタン電池です。
このボタン電池は交換用のロジックボードにも予め搭載されていますので敢えて外す必要はございません。


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こちらが海外から取り寄せた交換用のロジックボードです。

綺麗な正方形になっております。
デスクトップPCの場合ボードの形状はこのような正方形に仕上がっていることが多いようです。


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ボードを外した順を逆再生の如く組み戻していきます。

その後緊張の電源オンの時間です。

さて...どうでしょう.......

無事画面にも明かりが灯りしっかりとPCが起動してくれました。


これにて修理完了となります。


参考までに今回発生した費用です。
ボード交換作業料      6,300円 
交換用ロジックボード機器代 37,000円
割引            -1,300円
合計            42,000円
※機器発送時の往復の送料は別途発生いたします。



当店パソコンサポートPCわんだでは修理が困難となる一体型PCの修理にも対応いたします。
もちろん落雷による故障や水害による故障であっても家財保険適用で修理を進めることも可能です。

他社様では修理不可、対応不可であっても諦めることなくお気軽に当店までお問い合わせください。






さて今回お客様より修理のご依頼をいただいた岡山県津山市ですが鉄道マニアの中では聖地として崇められています。
なかでも 津山まなびの鉄道館 はマニアならずとも必見のスポットと言えます。

扇形の形をした扇形庫の規模は京都の梅小路運転区京都鉄道博物館)に次いで国内2番目の大きさ。

2016年に足を運んだ際の画像が残っていたのでこの場を借りてご紹介をさせていただきます。


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兵庫県の姫路駅と岡山県新見駅を結ぶJR姫新線
その津山駅のすぐ近くにこの津山まなびの鉄道館はございます。


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入場料は破格の300円

中に入るとまず目に入るのがこの扇形の機関車庫です。

中々お目に掛かれない施設だけに目が釘付けになること請け合いです。


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扇型の形をした機関車庫は扇形機関車庫と呼ばれています。

この機関車庫の中央にあるのが転車台です。

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運行を終えた機関車の方向転換を行い、ホームとなる機関車庫へアプローチするための重要な施設です。
これも現代では中々めにすることの無い貴重なものとなります。


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転車台の近くにある動輪はC57形蒸気機関車に採用されていた68号動輪になります。

多くの蒸気機関車に装備されていた動輪の中でも最大級の物となります。


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C57形蒸気機関車の動輪を別アングルから

成人男性の背丈以上もある動輪は実際に目にしてみないとその大きさがいま一つ湧かないと思います。

冒頭でもご紹介させていただきました扇形機関車庫


ここのは数多くの引退した車輌が静態保存されています。
非常に希少価値の高い車両も展示されていますのでマニア垂涎のスポットになっています。

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トップバッターはキハ33形気動車

オレンジのボディが特徴的な気動車になります。

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特急やくもでかつて使用されていた車両”キハ181気動車

急こう配を克服するために改良された馬力の大きい機関を搭載した車両になります。


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クリーム色とオレンジのラインが特徴的な”キハ28形気動車

かつて急行用車両として多くの路線で運行されておりました。


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レトロ感溢れるこちらの車両は”キハ52気動車

急こう配を克服するためにエンジンを2基も搭載した普通列車用の気動車になります。

車両中央に設けられた前照灯のデザインが堪りませんね。


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これまでとはガラッとイメージの異なる車両のお出ましです。
デゴイチ」の愛称で知られるD51蒸気機関車

全盛期は日本中で活躍した車両だけに思い入れのある方も多いことでしょう。


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DF50形ディーゼル機関車

エンジンの技術は鉄道発祥の地ヨーロッパから導入した機関車です。
その技術を活かし日本で初めて量産された電気式ディーゼル機関車になります。


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パッと見ブルドーザーに見えなくもないガタイのよい車両のお出ましです。

DD13形ディーゼル機関車

初めて量産された入換・小運転用のディーゼル機関車で貨物駅の無煙化に貢献した車両になります。



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エッ!!
これも鉄道の車両?

と思われた多数だと思います。
こちらもれっきとした機関車です。

DD15形除雪用ディーゼル機関車

豪雪地帯用にDD13形機関車を改良した複線用除雪装置を装備した機関車になります。


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DD51ディーゼル機関車

JRの前身となる旧国鉄時代に最も成功した幹線用の主力機関車です。
ピーク時は649両が製造されました。


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前面の黄色と黒の縞模様が工事現場用に見えますがそうではありません。

10t貨車移動機

小規模入換作業機械化のため1950年代以降に全国へ導入された車両です。
別名「入換動車」 と呼ばれておりました。


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DF50形ディーゼル機関車

SLに代わる機関車として1957年に登場しピーク時には138両まで増備された旧国鉄で初めて本格的に量産された
ディーゼル機関車です。

主に四国地方で運用されていた車両となります。

引退後は大阪市交通科学博物館に保存されていましたが同館の閉館、ここ津山へ越してきました。


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DD13形ディーゼル機関車

操車場内での車両入換作業を目的として1958年に登場した機関車です。
かつて車両の入換作業にはSLが使用されていましたが、これらを置き換えるために開発された経緯があります。

こちらの車両も大阪市交通科学博物館閉館後にここ津山へ越してきたものとなります。


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津山まなびの鉄道館はJR津山駅構内にあることから視線の先には現在進行形で運行している車両の姿を拝むことが
できます。

新旧の車両が入り乱れる津山まなびの鉄道館とJR津山駅

その光景は鉄道ファンならずともきっと胸に響くものがあるはずです。


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最後に施設内で最も気に入った車両をご紹介させていただきます。

DD16形ディーゼル機関車

1971年に登場した小型液体式のディーゼル機関車で、主に地方のローカル線向けに運用されていた歴史があります。

ここ津山に展示されているのは脱着可能な除雪用のラッセルヘッドを取り付けられるDD16形ディーゼル機関車
304号機です。
この304号機は豪雪地帯で活躍していた車両になります。

車両先端部のラッセルヘッドが鋭利にとがっているのが最大の特徴です。


ご覧のように津山まなびの鉄道館には魅力あふれる多数の車両が静態保存されています。

その雄姿は
「百聞は一見にしかず」
の言葉通り実際に目にされてみることを強くおススメいたします。



津山まなびの鉄道館 (公式サイト)

岡山には瀬戸内海側だけではなく中国山地沿いにも魅力的な観光スポットが多数ございます。

「被災地に観光など不謹慎だ!とんでもない!!」
「観光よりも支援物資を送れ!」
など賛否分かれるところですが私的には被災地に少しでもお金を落とす(使う)ことで、遠回りですが復興に
つながるのではと思っております。

お時間がある方は岡山県をはじめ被災した西日本へこの機会に足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

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