岐阜県中津川市 自作PCでの mv91xx.sys ブルースクリーンによる起動トラブル
江戸時代に整備された五街道
その中でも江戸は日本橋と京都の三条大橋を結ぶメインの街道は東海道。
そしてその日本橋から三条大橋とを内陸経由で結んだのが中山道です。
中山道は木曽街道や木曽路とも呼ばれました。
今回はその中山道のかつての宿場町だった岐阜県中津川市にお住いのお客様から修理のご相談いただきました。
江戸から数えて45番目の宿場町であった中津川宿
現在の中津川市にはこの中津川宿跡を始め 「 落合宿 」 「 馬籠宿 」 といった宿場町跡も残っております。
江戸から数えて44番目の宿場町だった落合宿
有名な落合の石畳が近くにあります。
江戸から数えて43番目の宿場町だった馬籠宿
石畳をはじめとするノスタルジックな佇まいの宿場町跡が色濃く残っている観光客にも大人気のスポットです。
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さて今回ご相談をくださったお客様
PCの入れ替えに伴い職場から引き払ったPCを自宅で使用するためにいろいろとカスタマイズ
自作PC歴もある経験を活かし高速化も見据えてHDDからSSDへ換装
これで上手くいくかと思った矢先にトラブルが発生しました。
「 ブルースクリーンが出てPCが起動できない 」
ブルースクリーン
PCに触れていれば嫌でも一度はその画面をご覧になった方は大勢いらっしゃることでしょう。
歓迎されない恐怖の青い画面 ブルースクリーン
原因が分からず途方に暮れてしまったとのことでPCは当店まで郵送されて参りました。
郵送されて参りましたデスクトップPC
自作パソコンということで家電量販店では今や見かけることの少なくなったタワー型のケースが特徴です。
ケースに張られた Intel のプロセッサ i7 のシールがまぶしく輝いております。
検証を行うためにPCの電源をオン
するとお客様の申告通り早速ブルースクリーンの表示が!?
ご丁寧に画面に白文字でエラーメッセ―ジが書かれておりましたのでこれをヒントに原因を特定していきたいと思います。
白文字で書かれたエラーメッセージには
Technical information:
STOP:0x0000003D(0xFFFFF80000B9BE80,0x0000000000000000,0x0000000000000000,0xFFFFF8800132AEE1)
mv91xx.sys ..... 以下省略
ブルースクリーンで表示される代表的なエラーコードの総称であるSTOPコードが表示されています。
その中の 「 mv91xx.sys 」 に目が留まりました。
これはマザーボードに搭載されているMarvell社のSATAドライバであると判断。
このSATAドライバがSSDと合わないのか問題を引き起こしている模様です。
SATAポートの接続状況を確認するためにケースの内部を拝見。
タワー型のPCケースは一般的に家電量販店で市販されているPCとは異なりケースの開閉が楽ちんです。
マザーボードの右側へと目をやります。
搭載されていたマザーボードは ASUS製の P8Z68-V
2011年にリリースされたCPUソケットがLGA1155、Z68チップセットを採用した旧規格のマザーボードになります。
このマザーボードは計8か所のSATAポートを搭載しています。
その中の2か所がMarvell社のSATAドライバを採用したポートになります。
※画像の赤枠で囲んだ部分がそうです。
現在こちらにはSSDから伸びたSATAケーブルが接続されておりました。
参考までにSSDへ換装される前までは問題なかったとのこと。
参考までにこちらがSATAケーブルです。
かつてはHDDなどのストレージではきし麺のように扁平としたIDEケーブルが一般的でしたがそれも昔の話です。
今ではすっかりSATAケーブルに置き換えられてしまいました。
そのSATAケーブルも今後は駆逐されていくような感がありますが。。。。
SATAケーブルのコネクタ部を拡大してみたところです。
L型の形状をしているのが分かります。
このL型のコネクタと電源ケーブルの2本のケーブルがSATA仕様の機器には接続されます。
こちらは今回PCに搭載されていたマザーボードASUS製 P8Z68-VのSATAポートの断面になります。
丁度赤枠で囲んだ箇所がMarvell社のSATAドライバを採用したポートです。
このSATAポートへはデータ用のドライブを接続することが推奨されておりWindowsのCドライブにあたる
起動ドライブは接続されない方がよいとの情報がネット上でも錯綜しております。
Marvell社のSATAドライバを採用したポートへ接続されていたSSD
これをチップセット標準のIntel社のドライバを搭載したSATAポートへと接続し直します。
※赤枠で囲んだ部分がその該当箇所になります。
これまで接続されていた部分から一段下がったのがお分かりいただけますでしょうか?
SSDのSATAケーブルの接続先を変更しこれで完了ではありません。
BIOS側の設定変更も場合によっては必要となります。
BIOSには起動デバイスの優先順位を決定づける 「 BOOT OPTION 」 または 「 起動オプション 」 なる項目が
設けられています。
その他に起動で用いるHDDなどのストレージデバイス内での優先順位を決定づける項目もございます。
これまでMarvell社のSATAポートへ接続されていたSSDの接続先を変更したことでこの辺の設定値も変えてあげる
必要があるのですね。
BIOS内のストレージデバイスの優先順位でWindowsがインストールされた起動ドライブであるSSDをトップへと変更します。
設定変更後は保存をすることをお忘れなく!
SATAケーブルを変更して動作確認をするために電源オン!!
無事Windows7が起動
ここでお客様へご提案
Windows7は来年1月でサポートが惜しまれながらも終了してしまいます。
「 折角なのでWindows10へアップグレードされてはいかがでしょう? 」
...と
お客様からも作業続行の承諾をいただきWindows10へのアップグレード作業を進めていきます。
幸いにも搭載されていたWindows7は64bit
搭載メモリも十二分に活用することができます。
またWindows10のライセンス認証は一度でもWindows10へアップグレードされたマシンであれば認証を要求されません。
一度もアップグレードをされたことが無いマシンでもご安心を!
PC本体に貼付されたWindows7やWindows8のプロダクトキーを利用することでアップグレード後のWindows10の
ライセンス認証が通ることはご存じかと思います。
ライセンス認証もクリアしその後のWindows Update を進めます。
2011年製のマシンですがお客様が換装されたSSDの力も合わさり見事に現代でも通用するマシンへと蘇りました。
これにて1件落着!!
参考までに今回発生した費用です。
起動トラブル解決作業料 3,200円
Windows10アップグレード作業料 6,300円
割引 -1,000円
合計 8,500円
※機器発送時の往復の送料は別途発生いたします。
※機器を発送していただく際は元箱 or 精密機器BOXにて発送していただくことを推奨しております。
梱包が不十分ですと郵送中にひび割れなどが起きてしまうこともございます。
当店パソコンサポートPCわんだではメーカー製以外の自作PCやBTO型PCの各種トラブルにも対応いたします。
他社様では対応不可であっても諦めることなくお気軽に当店までお問い合わせください。
他社様では修理不可、対応不可であっても諦めることなくお気軽に当店までお問い合わせください。
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修理も終わり同僚たちと暫し談笑の時間
今回修理のご依頼をいただいたお客様のお住まい岐阜県の中津川市
当店スタッフの一人が2年前に中津川へ訪れた際の写真があるというのでこの場を借りて紹介をさせていただきます。
中山道(木曽街道)など旧街道の宿場町跡が色濃く残る中津川市ですが、市内の名所は宿場町跡だけではありません。
苗木城跡
市中心部、木曽川の西手に位置する山城跡です。
驚くことに山城ベストランキング1位となった山城なんです。
かつて天守があった山城跡までは石畳的な歩道を進んでいきます。
歩道といっても山道です。
道中はご覧のように
「 マムシ注意 」
と思わず何度も振り返るような看板を目にします。
また悪路ともいえる箇所もございます。
ご覧のように
「 ガケ側危険 」
といったショッキングな看板までございます。
万が一ガケ下に落ちたら大怪我につながりかねません。
慎重に一歩一歩、歩みを進めていきましょう。
しばし進むと2股に分かれる分岐路が見えてきました。
ちなみに天守跡へと通じるのは右手の道になります。
左手に進むと苗木城駈門跡へと至ります。
逆光に遮られながらも撮影した苗木城の天守跡
視線の先に見える山の頂上
丁度3本の木が生えているあたりが頂上付近になります。
これから高台にある天守跡まではちょっとした登山になります。
気を引き締めて臨みたいと思います。
天守跡のある山肌へ歩みを進めると石垣跡が視界に入ってきます。
幾重にも重なる立派な石垣郡の姿に山城マニアならずとも見入ることでしょう。
石垣と石垣の段差およびスペース部分には苔が生しておりました。
石垣と苔のコントラストがいい味を醸し出しています。
インスタ映え??
石垣の中に混じって巨石の塊の存在も目に留まります。
これらも苗木城を構成する石垣の一つなのでしょうか?
それとも元々この山にある天然の巨石??
気になりますね~
天守跡のある山の頂上
頂上まではご覧の様なオフロードが続きます。
転倒や靴擦れを防ぐためにも歩きやすい靴や服装で臨まれることをおススメいたします。
オッと油断していました。
途中には立派な石段も整備されています。
これには思わずニッコリ
見えてきた坂下門跡
付近の案内板には
”この門は二脚となっており、門の礎石と手前の石段が良く残されている。
坂道の下にあったので、坂下門と呼ばれていたが、またの名を久世(くぜ)門ともいう。
これは三代領主友貞(ともさだ)の奥方の実家で、苗木城改修の際に力添えをした徳川家譜代の名家久世家の名からきていると伝えられている”
と紹介されていました。
坂道の下にあったから坂下門
う~んネーミングにもう一捻り工夫が欲しいところです。
石段はまだまだ続きます。
上るたびに体中から自然と汗が流れてくるのが分かります。
これが真夏日だったらゾッとしますが幸いにも冬場なので汗だくになる心配もありません。
本丸口門跡まで到達
その名の由来は本丸入口へ通じる門ゆえにです。
本丸口門跡の近くには井戸の跡も残っております。
この井戸跡は千石井戸と呼ばれていたそうです。
高台にありながらも水が枯れることのなかった井戸という言い伝えからこの名が付いたみたいです。
天守跡まではもう少しです。
ここらで一休み。
苗木城跡は山城です。
山城といえば高台にあることからそこからの眺望も期待できます。
西へ目を向けるとエメラルドグリーンの木曽川を跨ぐ赤い橋脚が視界に入ります。
こちらの橋は恵那峡大橋。
付近には展望台も整備されており木曽川沿いの渓谷の光景を楽しむことができる人気スポットになっています。
おー!
近付いてきました!!
木組があるところが天守があったとされる部分になります。
石垣の上に設けられた木組のアートともいうべき造形美には思わずため息が出てしまいます。
山の頂上まで到達
ここが苗木城跡の最上部、つまり天守があった場所になります。
天守跡にある展望台
そのすぐ目の前に設置されている石碑は 「 苗木城址碑 」 です。
天守跡に設けられた展望台からの眺め
東には岐阜と長野の県境にそびえる恵那山をはじめとする南アルプスの雄大な山々の姿が目に入ります。
山頂の展望台から再び西側の恵那峡大橋を眺めます。
渓谷沿いは夏は新緑の緑、紅葉の時期には赤く彩られた素敵な景色が期待できます。
ちなみにこの恵那峡ですが約80年前に木曽川をせき止めて作られた大井ダムによってできた人造湖なんです。
苗木城跡とあわせて恵那峡散策どちらも無料で拝見できますので中津川へお越しの際はぜひぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
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